株式会社コパイロツト COPILOT Inc. のブログ

Good Team Building & Project Management を掲げプロジェクトファシリテーションを行う会社です。ちなみに株式会社コパイロツト(ツが大きい)とかいてコパイロットと読みます。

最適な本の読み方を模索する(Active Book Dialogue 開催報告)

こんにちわ。 

コパイロツトでは、以前より読書方法をメソッド化する取り組みを行っているのですが、現在はその一環として、Active Book Dialogue(ABD)を実験的に取り入れています。

 

ABDとは、1冊の本を分担して読み、それを参加者全員で共有していく読書方法(※)ですが、先日4/5に「Management3.0」という本を題材にして、コパイロツトメンバーでABDを行いました。

(※)ABDの詳細は、アクティブ・ブック・ダイアローグ協会のWebサイトをご覧ください( http://www.abd-abd.com/

 

下図が最終的に整理したアウトプットです。

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Management3.0の著者(Jurgen Appelo)は、Management 3.0 とは「複雑である社会システムを変化させ、他人の行動を変化させること」で、そこでは、小さな調整を繰り返し、失敗しても学び続けられる人(チェンジ・エージェント)の役割が重要と指摘しています。

チェンジ・エージェントは、1)継続的なPDCA、2)人々を気にかける、3)ネットワークを刺激する、4)(人ではなくor人の前に)環境を変えることが求められていますが、この4つのテーマで書かれている内容は、複雑な社会をシステムとして捉えようとするもので、まさに「システム思考」そのものですし、また、著者の「小さな調整を繰り返しトライしていく」べきという主張は、昨今のデザイン思考やリーンスタートアップにも通じる指摘だと感じました。

それぞれのテーマについては、著者の経験をもとにした具体的なアクションが提言されていますので、私たちがチェンジ・エージェントになるための道標になる一冊ではないかと思われます。

 

◆コパイロツト的ABDプロセス

今回のABDは、下記のプロセスで実施しました。

 

  1. オープニング
    1. チェックイン(1人1分×5人)
    2. オリエンテーション(10分)
  2. メイン
    1. コ・サマライズ(30分)
    2. リレープレゼン(1人2分)
    3. ダイアログ(30分)
    4. アウトプット(下記を2セット実施)
      1. 各自で書く(5分)
      2. 共有(5分)
    5. まとめ(15分)
  3. エンディング
    1. チェックアウト(5分)

 

まずオープニングで、「Management3.0」という本でABDすることに対する思いを参加メンバーが発表してから、オリエンテーションで進め方について共有しました。

 

メインのプロセスでは、まず30分間の「コ・サマライズ」で、各自がそれぞれの担当分を読み込み、概要を6枚の紙(1枚あたり約60文字:10文字×6行)にまとめました。

まとめたものを壁に張り出して、1人2分ずつのリレープレゼンを行い、本の記載内容について共有しました。

 

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(写真)担当ごとに、6枚の紙に概要を整理

 

その後、リレープレゼンの内容についてダイアログ(30分間)を行い、お互いに疑問点を解消したり、理解を深めるプロセスを経て、最後のアウトプットで、各担当分の概要を1枚(A3)に図示し、今後利用しやすいナレッジにしました。

 

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(写真)ダイアログの様子

 

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(写真)最後のアウトプット。このような形で各パートを図示しました。

 

◆ABD実施直後の振り返り

実施だけでは終われないのがコパイロツト。社内文化といっても過言ではない振り返りをABD実施直後にも行いました。

ABDを次回実施する際には、このあたりの意見を踏まえて進め方を改良しつつ、より効果的な読書法を作り上げていきたいと思います。

 

  • 良かった点
    • 短時間で本の全体像をチームで共有できる
    • 読むプロセスをメタ視点で把握できる
  • 改良すべき点
    • 各自で読み始める前に、目次を参加者全員で眺めた上で「目的」を共有した方が良いのではないか(目的によって、読み方も拾うべきキーワードも変わってくる)
    • 目次ページは、参加者全員に配布すべき
    • 遅れてきた参加者がいた場合の対処法について検討すべき

 

このABDですが、コパイロツトメンバーだけではなく、外部の方々とも実施したいと考えています。ご関心ありましたら、次回ご参加いただければ嬉しいです。

イスラエルスタートアップ視察1日目

 
お久しぶりです。
9/6に開催されるスタートアップの世界的なお祭りDLD Tel Avivに参加するためイスラエルにやって参りました。
(DLD=Digital Life Design)
 
そのついでに人口800万人ながら「第二のシリコンバレー」と呼ばれるイスラエルのスタートアップも色々と訪問する予定です。
 
イスラエルでは年間1000社近くのスタートアップが創業して、2015年の年間M&A総額は53件で約3500億円、そのうちの約3/4が海外企業(半分以上はアメリカ)に買収されています。IPOより圧倒的にM&Aが多いのも気になります。
 
年間1000社という数から多産多死型と言えると思いますが、一方で人口は800万人なので一人当たりのベンチャー投資額は世界一となっているようです。
 
と色々と書きたいのですが17時間のフライトで疲れてしまっているので本日はこのくらいにしておきます。日本との時差は-6時間です。
 
(体力とWi-Fiがあれば)明日からは訪問したスタートアップやあまり馴染みのないイスラエルの文化などを紹介予定です。
お楽しみに!
 
 
 

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モスクワ経由でイスラエル
 
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それではまた明日!

コパイロツトが「ナレッジマネジメント」に取り組み続ける3つの理由

ナレッジマネジメントとは?

パイロツトは全社員数12人のうち、3人のメンバーがナレッジマネジメントチーム(通称:KMチーム)と呼ばれるチームに在籍しています。

KMチームの仕事内容を説明するのはなかなか至難の技なのですが、今後「ナレッジマネジメントとは何か」「なぜ、ナレッジマネジメントを行うのか」という視点や、弊社のナレッジマネジメント実践の報告をこのブログでお伝えしていければと思っています。

 

さて、そもそも「ナレッジマネジメント」とは、どのようなものでしょうか。

Wikipediaには以下のように書かれています。

ナレッジマネジメント(英語: knowledge management)とは、企業経営における管理領域のひとつ。生産管理、販売管理(マーケティング)、財務管理、人的資源管理、情報管理に続く第6の管理領域。個人のもつ暗黙知形式知に変換することにより、知識の共有化、明確化を図り、作業の効率化や新発見を容易にしようとする企業マネジメント上の手法。組織によって創造される知識は集合知と呼ばれ、そのマネジメント手法に注目が集まっている。

定義がなかなか難しいですが、簡単に解釈すると「個人の知識・気づきなどの暗黙知をしっかりと形式知に変換して、全社の共有資産として活用していきましょう」ということになるかと思っています。

ナレッジマネジメントの生みの親である一橋大学の名誉教授の野中郁次郎先生の「知識創造産業」「知識創造の方法論」などの著書は大変有名で、ハーバードビジネスレビューに掲載されたり、現在でも多くの論文に引用されています。

 

パイロツトが取り組む理由

弊社がナレッジマネジメントに取り組むのには、以下の3つの理由があります。

 

1)既存のKM理論を現在の技術と合わせて実践することでアップデートしたい

2)チームや組織である意味や価値を最大化するため

3)各メンバーが目の前の作業のみではなく、気づきやプロセスを意識するメタな視点を持つようになり自身の成長を促すため

 

 1)既存のKM理論を現在の技術と合わせて実践することでアップデートしたい

KMチームでは野中先生の著書を読みナレッジマネジメントの基本的な理論を学んだり議論したりします。しかしそれ以上に、実践することを心がけています。

なぜなら自分たちは学者ではないので、研究することより実践してフィードバックする方が価値を出せるからです。

また、著書発刊当時と現代を比べると、テクノロジーやツールや理論がとんでもなく変わっています。なので、弊社では色々な作業ツール(Google AppsやTrelloなどその他諸々)や理論(リーン方式など)を組み合わせながら、とにかく実践することを心がけています。小さな組織だからこそ自分たちを実験対象として色々な実践を試すことができるのです。

 

2)チームや組織である意味や価値を最大化するため

政府の働き方改革などの流れを横目に年々フリーランスの比率は高まり、会社に属する必要性は低くなっています。保険や年金などの福利厚生の観点も会社の価値のひとつですが、組織の最も価値があることのひとつは、組織内で人々が色々なことを共有でき、それを組織の資産としてスケールの大きいことに投資できることだと考えています。

また、自分自身の知見を共有することはコミュニケーションのきっかけとなるので、チーム力も高まり、組織に良い循環が生まれて、企業文化にも良い影響を及ぼすことも期待しています。

 

3)作業のみではなく、プロセスを意識するメタな視点を持つようになることで各メンバーの成長を加速させるため

私自身もそうですが、忙しくなると目の前の作業に夢中になってしまいます。しかしそれを繰り返しても、作業を効率化することや周りに共有できるような方法論に昇華させることはできません。

作業の効率化や方法論を作り出すには、プロセスにも焦点を当てて、抽象的に思考して、構造化して理解をしなければいけません。

そこで「誰かに共有すること」を前提に作業に取り組むことで、強制力が働き、作業中でもきちんとアイデアに気付いたり、自分の行動の癖やプロジェクトのパターンを俯瞰して理解することが習慣化されると考えています。

自分の行動やプロジェクトのパターンを認識することができれば、強みを活かしたり、弱みを改善することも容易になります。

 

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以上がコパイロツトがナレッジマネジメントに取り組み続ける理由です。

かれこれ3年近く挑戦と失敗を重ねていますが、日々ナレッジマネジメントの効果を感じていますし、続けることで組織としても大きく力を発揮すると思っています。

 

KMチームのメンバーを募集してます!

本記事を読んで興味を持ったら、是非以下からご応募ください!

ご応募お待ちしております。

www.wantedly.com

(KMチーム以外も募集してます)

www.wantedly.com

 

次回の更新もお楽しみに!

 

<おまけ> 

KMチーム御用達の野中郁次郎先生の著書3冊

知識創造企業

知識創造企業

 
知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法

知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法

 
知識経営のすすめ―ナレッジマネジメントとその時代 (ちくま新書)

知識経営のすすめ―ナレッジマネジメントとその時代 (ちくま新書)

 

 

ブログ書いてて見つけたのですが、海外にはKMワールドというサイトもあるようです。面白い!

www.kmworld.com

 

 

コパイロツトメンバーのバースデイパーティー

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パイロツトの良くする会議では、誕生日(が近い)メンバーがいた場合、会議の冒頭でそのメンバーの誕生日を祝いつつ、バースデイケーキでロウソクを消すだけでは芸がないので、そのメンバーへの理解を深めるという意味も含め、本人の希望する食べ物をみんなで食べる、という会を行なっています。それをバースデイパーティー(BDP)と呼んでいます。

今回のメンバーはカマボコが大好き、ということで多種多様なカマボコを食べました。写真であげたカマボコがめちゃ美味しかったのでアップしました。もはやカマボコなのか?というぐらい様々な加工がされている商品ではありますが。

今回のメンバーが、なぜカマボコが好きなのか?から、元々本が好きでという一面が紹介され、夏目漱石「坊ちゃん」のあるくだりが好きなどと盛り上がりました。

こうしてメンバー同士の関係の質が高まり、今回はカマボコのお仕事をいただいても大きくクライアントさんに共感しながら進めることができることがわかりました。

ということでコパイロツトの社内行事のご紹介でした。

 

コパイロツト大学:「クリエイティブコモンズについて改めて学ぶ会」を開催しました

突然ですが皆さん、このマークを見たことがありますか?

CC-BYのマーク

そう、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)の一つCC-BY(シーシーバイ)です。何をいまさら?すいません。え、知ってるとは言えない?わかります、その気持ち。

実際のところ、このマークを見たことがあったり、何なのかをぼんやり知っている人はいても、定義をきちんと説明できて、積極的に利用できる人となると、まだまだ多いとはいえないのではないかと思います。それはコパイロツト社内でも然り。

ということで去る12月26日、ゲストコメンテーターに黄櫨綜合法律事務所/Arts and Lawの弁護士、馬場貞幸先生を迎え、パイロツト大学「クリエイティブコモンズについて改めて学ぶ会」を開催してCCについての理解を深めました。今日はその内容をシェアしたいと思います!

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コパイロツトの取り組み紹介:良くする会議(2)「良くする話」

海外出張中の定金です。時差ボケで寝れないので1エントリー書いて寝ます。

前回書きましたコパイロツトの良くする会議のGPKOCについてですが、その中で以下のように紹介しました。

良くする話とは、日々の中で自分が気になるスキームをスライド1枚で2分で紹介する、というコーナーです。今回書くと長くなりそうなので、後日このブログで事例も含めてご紹介しようとおもいます。

ということで今回はこの良くする話について書こうと思います。

良くする話のコーナーとは?

クライアントのものだけではなく、自分が気づいた、継続的な仕組み・ビジネスモデル・スキームを紹介する、というものが良くする話のコーナーです。

かつて定金が様々な社会活性化な活動に参加していましたがどうしても継続性が欠けると感じていました。熱量がある人が多く参加しているのに、継続させるモデルがないことが最も大きな課題として感じていました。どんな活動でも継続させる仕組みを作ることができる人はどうやって増えるのか?を考えました。

ということでコパイロツトでは、継続させることができる仕組みを理解している人を増やす、ということも果たすべき使命の一つとして掲げています。

パイロツトが受託のビジネスを続けている大きな理由の一つは、様々なクライアントとお付き合いすることで様々なビジネスモデル・スキームを理解できるきっかけになるからです。

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コパイロツトの取り組み紹介:良くする会議(1)「GPKOCの共有」

パイロツトの定金です。社内の取り組みについてご紹介しようとおもいます。
パイロツトでは、毎週1回、「良くする会議」という名称の会議を行っています。
今回はその会議のなかの大部分を占める「GPKOC(ジーピーケーオーシー)の共有」コーナーについて紹介させていただきます。

パイロツトのよくする会議とは?

目的は、業務の最適化のアプローチを共有してそれぞれのプロジェクトをより良くしていく、さらにそれを抽象化してもっと汎用的なメソッドを抽出すること、です。

各プロジェクトをそれぞれのチームで担当していますが、良くする会議には全チームメンバーが集まり、プロジェクトの経過や成果をシェアしたり、全体で検討すべきことを議論したり、あるいは新しい社内プロジェクトの説明をしています。

良くする会議の進め方

毎週火曜日の19時から行っており、参加者は12人で70分程度の会議になります。
良くする会議のファシリテーターは2名(毎週持ち回り制)で行っています。ちなみに弊社全員で13人ですが、開催時間の関係で時短のママメンバーは不参加なので、会議の録音を聞いて後日コメントをする形をとっています。

良くする会議のアジェンダ

GPKOCの共有については後述しますが、良くする話とは、日々の中で自分が気になるスキームをスライド1枚で2分で紹介する、というコーナーです。今回書くと長くなりそうなので、後日このブログで事例も含めてご紹介しようとおもいます。

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