株式会社コパイロツト COPILOT Inc. のブログ

Good Team Building & Project Management を掲げプロジェクトファシリテーションを行う会社です。ちなみに株式会社コパイロツト(ツが大きい)とかいてコパイロットと読みます。

「とりあえずやってみる」その前に仮説のための仮説をたてる

 

何か物事を始めるときに「やってみなきゃわかんないじゃん!」という人がいる。逆に、「いやいやもうちょっと考えてからやろうよ」という人もいる。

「人もいる」といったが、この言い方はややミスリーディングかもしれない。場合によって、とりあえずやってみるか、立ち止まって考えてみるかが異なるというのが本当のところだろうから。

世の中にはアクションとストップのバランスがとれている人がいて、そういう人が「仕事ができる」とか言われたりする。その人は、仮説のたてかたがうまいのだ。

仮説を分解する

「あれをやったらこうなるだろうな」というのが、仮説である。

小難しく考える必要はなく、「こんなツールαをつくったらみんなの仕事が効率化するんじゃないかな」とか、そういうことでも、立派な仮説といっていい。

言いかえると、プロセスに対する結果の予測が仮説なのである。

何かを「やってみる」ためには、プロセスがしっかり考えられている=プロセスの仮説をたてる必要がある。さっきの例でいうと、「チームメンバーに課題を詳しくヒアリングすると、こんなツールαができるな」とかいうことが考えられていればよい。

すると今度は、「チームメンバーに課題を詳しくヒアリングする」ための仮説が必要になる。例えば、「チームメンバーをグループに分けて3回ディスカッションすると、課題を詳しくヒアリングできるな」というのが、この場合の仮説になる。

以上の話を図にすると、こんな感じである。マトリョーシカ構造になっているのがお分かりだろうか。

 
仮説のマトリョーシカ

「やってみる」ためには、このマトリョーシカ構造を意識して、仮説をブレイクダウンし、できるだけ細かなアクションからスタートするのがよい。

仮説を評価する

じゃあ、仮説をブレイクダウンできれば「やってみる」ことはできるのか?それだけでは実は不十分だ。ブレイクダウンした仮説のそれぞれを、評価しなければならない。そうしなければよりレイヤの高い仮説にうつれないからだ。

さっきまでの具体例を使うと、「チームメンバーをグループに分けて3回ディスカッションしてみたが、果たして課題を詳しくヒアリングできたのか?」ということをきちんと確認できないと、ツールαをつくることができない。

つまり、ブレイクダウンした仮説を評価する指標と、次の仮説に移れるかどうかの水準を、あらかじめ設定しておくべきなのだ。仮説のマトリョーシカの一つ一つの品質を図る基準を決めておく、というと、わかりやすいだろうか。

実は、これが難しい。指標は必ずしも定量的なものにならないこともある(「課題をヒアリングできたかどうか」なんて、肌感でしか測れない気がする)し、水準をどこに設定するか(どの程度までいけば「課題を詳しくヒアリングした」ことになるのか?)なんてもはや決めの問題である。

指標や水準の測定があまりにも難しい場合は、その仮説の評価は不可能である。そのときは、「とりあえずやってみた」だけで、それが何?ということになってしまうため、いったん立ち止まって、もう少し考えてみたほうがいいだろう。


仮説を立てるとは、想像することである。

「あれをやったら、こうなるだろうな」という想像がたつかどうかは、どうしても経験値の有無が影響してしまう。しかし、仮説をしっかりブレイクダウンしていけば、自分の想像力でもアクションを起こせるレベルまでもっていくことができる。まずは小さな仮説からはじめよう。