プロジェクトマネジメント・ナレッジマネジメント・組織づくりについて
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なぜコパイロツトはナレッジマネジメントに注力しているのか【その4】

Good Team Building and Project Managementを掲げるコパイロツトが、なぜナレッジマネジメントにフォーカスしているのか?を紐解くエントリー第四弾。

今回は定金の考える今後の組織に最も必要なものについて述べていく。

組織の定義

早速だが、組織 Organization には今後どういうことが必要になっていくのだろうか。まずは「組織」の定義として使っているものを羅列してみる。

とりあえず引用されることが多いチェスター・バーナードさんの定義から。改めて調べたところ、福井県立大学の田中先生のまとめが詳しかったので、そこからおおむね引用させていただいた。

チェスター・バーナードによる組織の定義

定義
  • 意識的に調整された2人またはそれ以上の人々の活動や諸力のシステム
成立要件
  • 共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成される
組織の要素
  • 意思疎通(communication)
  • 貢献意欲(willingness to serve)
  • 共通目的(common purpose)


「学習する組織」を創るためのバランスよく伸ばす必要がある3つの力

次にピーターセンゲの学習する組織も引用してみたい。チェンジエージェントさんのサイトが詳しい。

  • 志を育む力(自己マスタリー・共有ビジョン)
  • 複雑性を理解する力(システム思考)
  • 共創的に会話する力(メンタルモデル・チーム学習)

ティール組織のエッセンス(3つのブレークスルー)

そして私のよく参照するティール組織も混ぜる。
ティール組織の要素はフレデリックラルーの書籍をまとめているNOL吉原さんのブログから引用したい。

  • 進化する組織の目的
  • セルフマネジメント(が機能している構造や仕組みを有している組織)
  • ホールネス(個人としての全体性の発揮)

ホラクラシーにおける組織の定義

さらにティール組織の1つであるホラクラシー。
その開発者であるブライアンロバートソンさんの組織の定義を書籍より引用する。

  • 境界によって範囲が規定され、関与する人々とは別に所有物とプロセスを持つ。境界とは組織が制御し、規制する「領域」のことである。
  • 境界の外の世界と精力的な交流を行う。世界へ、または世界のために何かを提供し、それと引き換えに何かを得る。
  • 追求する目的と、その目的のためになすべき仕事と、配備すべきリソースを持つ。

今後の組織に不可欠なこと

これらを参照し、自社での様々なクライアントさまでのお仕事、自社サービスなどの取り組みを経て、検討した結果、定金は今後の組織には「進化しつづける組織の目的を達成するためのナレッジを作りつづけること」が必要不可欠になってくると結論づけている。目的を達成するためのナレッジがない組織は所属する必要がなくなってくるのではないだろうか。

いままでも述べてきたが、コパイロツトはプロジェクトベースの働き方(PBW: Project Based Working と呼んでいる)になっていくと考えている。その結果コパイロツトがサポートさせていただくオーダーは以下のようになることが多い。

【任意のプロジェクト最適化】→【複数のプロジェクト最適化】→【チーム・組織の最適化】

すべてのプロセスにおいてナレッジマネジメントは必要になるが右に行けば行くほど重要度は増す。

つまりコパイロツトの考える組織では、プロジェクトの進め方や、組織のメンバーの在り方・交流を、ナレッジマネジメント(形式知も暗黙知も含め)の観点で考えざるを得ないといえる。
組織のメンバーをどういうモデルで所属させるか?はもちろんこれからも重要だが、さらに組織の進化し続ける目的を達成するためのナレッジを共有する・組織に貯めていくという観点で、任意のプロジェクトに対してどのような組織内外のメンバーが混在するチームを作っていくか?を考えることが組織にとって非常に重要になってくると言える。

では、組織には目的とナレッジだけがあればよいだけでだろうか。様々な定義の通り、組織には複数の人が必要なのだろうか。

結論からいうと、極端な話であるが一人でも組織と言えるような時代になっているのではないかとおもう。
プロジェクトベースに働くことになると1人の組織があり、外部のメンバーだけが参加して、アウトプットして解散するような状態は想像に容易いとおもう。そうなったときにナレッジが組織に残る形さえ取れれば組織として成立するのではないかとおもう。
また、コンピューターが人間のような振る舞いができる時代になると、物理的に目に見える人間は1人でも協業はあり得る時代も近いだろう。
と極端なことは書いたものの、1人であることは組織であり続けることは難しい。それはナレッジが人の頭から完全に出すことができない今現在において、完全に体験をコピーするドラえもんのコピーロボットのおでこタッチようなものが開発されない限り、ナレッジの大部分は暗黙知として人に蓄積される。ということで人の集合≒ナレッジ≒組織となる。やはりまだまだ複数の人がかかわることが効率よく組織であることができると言えるだろう。

以上が、プロジェクトマネジメントを通してプロジェクトの最適化を行いながら、複数人のチーム・組織づくりも視野にいれたナレッジマネジメントにコパイロツトが注力している理由である。

ということでいまのコパイロツトのタグラインである【Good Team Building & Project Management】を改め【Knowledge Based Project Management】への変更を検討している。

次回はそんな組織の定義だと考えているコパイロツトが、個人と組織の関係をどう考えているか?あたりか、今コパイロツトの考えるナレッジマネジメントしやすい状態を作る方法について書こうとおもいます。

コパイロツト共同創業者の定金でした。

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