プロジェクトマネジメント・ナレッジマネジメント・組織づくりについてコパイロツトが
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新卒1年目が業務を通して学んだ、プロジェクト推進の方法や目的意識の持ち方

みなさま、はじめまして。株式会社メンバーズの藤原です。私は2024年10月より新卒研修の一環で、株式会社メンバーズからコパイロツトに派遣され、働いていました。

メンバーズの新卒研修では、共通の基礎研修の後、先進的なノウハウを持つベンチャー企業に一定期間派遣される、実践型のスキル研修が用意されています。これは、デジタルクリエイターの育成を目的とした取り組みです。

私はこのプログラムの中で、2024年10月から2025年3月までの半年間、ほぼメンバーズから離れ、コパイロツトにて業務に取り組んできました。仕事もプロジェクトも、経験ゼロからのスタートでしたが、多くの気づきと学びを得ることができました。

今回は、そんな何もかも「未経験」の私が、半年間でどのような学びを得て、成長できたのか、私個人からコパイロツトがどう見えたのかについて、実際に行った業務を交えながらお伝えできればと思います。

取り組んだ業務の紹介

まず、この期間に行った業務をご紹介します。 さまざまな業務の中でも、特に注力したのが以下の2つです。

  • プロジェクト型の研修設計プロジェクト(PBL)
  • プロジェクト立ち上げに関するUXリサーチプロジェクト

プロジェクト型の研修設計(PBL)

コパイロツトのプロジェクト推進メソッド、Project Sprintを活用して、プロジェクト型研修(PBL:Project-Based Learning)の設計を行いました。

社内のメンバー3名と協力し、研修で使用するMiroボードの調整や、研修内容の設計を行っていました。また、このプロジェクトでは Project Sprint を用いたプロジェクト推進の手法も学び、実践しました。

特に印象的だったのは、ロールセッションによる役割分担と、自律的にプロジェクトを運営するための対話と活動のサイクルです。

適切な役割分担を行ったうえで、毎週の定例会議では各々が納得したことに基づいて行動し、そこから得た気づきを次のアジェンダに反映させていきました。 この 「対話と行動の繰り返し」 により、自然と全員でプロジェクトを前に進めていく感覚を実感しました。

また、気づきトリアージを実施することで、個人の違和感やテンションをアジェンダにする前に解消し、共通理解が深まることでプロジェクト全体にポジティブな変化をもたらしました。

プロジェクト立ち上げに関するUXリサーチ

2024年12月に、プロジェクト立ち上げ時の現状と課題を分析するプロジェクトを、メンターの方と二人で立ち上げました。

コパイロツト内の数名の方にインタビューを行い、プロジェクトを始める際にどのようなステップを踏んでいるのか、どこに課題を感じているかのヒアリング・分析を行いました。そのうえで、課題解決に向けた支援ツールのコンセプト作成までを実施しました。

ここでは、インタビューから分析・インサイトの発見、アイデア出し、コンセプト作成・評価といったUXプロセスを一通り経験しました。

実際に手を動かしたことで、どこにどれだけ工数がかかるのか、また各プロセスがどのように次へ繋がるのかを理解することができました。

また、プロジェクトマネジメントの観点でも新たな発見がありました。このプロジェクトは、私の関心をきっかけに立ち上げていただいたものだったため、立ち上げ時に必要なプロセスを一つひとつ実践しながら、その流れを具体的に体感することができました。

特に、初期段階での認識合わせやマイルストーン、ゴール設定の重要性を強く感じました。これらをしっかり行うことでプロジェクトの土台が整い、その後のスムーズな進行につながることを学びました。

これらの2つが、この期間で特に力を入れた取り組みとなります。

半年間で得たこと

目的意識の持ち方

私は、コパイロツトで目的とそのための行動を交互に捉え、常に目的に立ち返って行動を捉えなおすことの重要さを学びました。その考え方は、マイルストーンの設定をする際の「いつまでにどういう状態になっている必要があるか」と「いつまでにどのような作成物が必要か」を交互にとらえる例にも当てはまっています。

私が今まで目的を見失うことが多かったのは、具体的・定量的な目標設定にこだわっていたからだと気付かされました。コパイロツトでの経験を活かして、これからは表面的な事象に囚われるのではなく、日常生活においても背景や目的を理解して行動できるように習慣化したいと考えました。

未知の環境でまず動いてみること

どんな場面にも当てはまりますが、「まず動いてみる」ことの大切さを改めて学びました。

私はもともと、物事に着手するのが遅いタイプです。理由は、考えすぎや、完了条件を必要以上に高く見積もって、動き出すのが億劫になってしまうからです。

ただ、実際にプロジェクトに関わってみて、自分が考える完了条件と、プロジェクトで求められている完了条件が違うことも多いと気づきました。だからこそ、一度動いて得たことを都度共有し、認識をすり合わせていくことが重要だと感じました。

この考え方は Project Sprint にも記載されています。会議で納得したことを次の会議までに「活動」し、その結果を作成物として次回のアジェンダに反映する。こうして 「行動→検証→認識のアップデート」 を繰り返すことで、チーム全体の認識を少しずつ目指すゴールへ近づけていきます。

実際にこのサイクルを体感したことで、「まず動いてみる」大切さを、より実感しました。

実務を通して分かったコパイロツトの魅力

プロマネだけじゃない、個の専門性

コパイロツトの方々は、全員がプロジェクトマネジメントの専門家であるだけでなく、それぞれが異なる専門分野や視点をもって常に探求し続けているという印象を受けました。社会学に精通している方や、教育分野に関心を持つ方、前職のノウハウを生かしている方などさまざまです。

各々の得意分野を生かしてお互いに知識を分け合ったり、意見を交わしたりする場が多くあり、このような交流を積極的に行える社内文化があると感じました。

世の中をこんな風に変えたいと、第一線で取り組む現場

今回、私が携わったプロジェクトは、まさに「世の中のプロジェクトを変える」ことを目的としていた活動でした。

PBLのプロジェクトでは、「どんな人でもプロジェクトを設計できるように」、「世の中のこういう組織を変えたい」といった大きなゴールが掲げられ、UXリサーチでも、「より効果的で楽しいチーム作り」や「プロジェクトをみんなのものにするためには」、といった目標が設定されていました。

こういった現場を間近に見ることができたのは、私にとって非常に貴重な経験でした。

コパイロツトの皆さんは、全員がプロジェクトを自分ゴト化して捉え、「世の中のプロジェクト」に影響を与えるために日々取り組んでいると感じました。 私は現場のリアルな挑戦を目の当たりにしたことで、ただの観察者でなく、私自身もどのように関わり、貢献できるかを考えられるのだと気づきました。

まとめ

私はこの期間でPBLやUXリサーチといった業務を通じて、自律的なプロジェクトマネジメントの方法や社会人として必要な心構え、目的思考などを学びました。

また、第一線で挑戦を続ける人たちの姿に触れたことで、自分の視座も大きく変わったと感じています。

今回、ご縁があってこのような貴重な機会をいただき、研修先としてコパイロツトに来られたことを心から良かったと思っています。

これからはメンバーズに戻り、また未知の環境からスタートします。

まずは一度動いてみて何かを得ることから始め、自身の仕事や今後のキャリアを切り開いていきたいと思います。

この期間で得た多くの学びを、いかに現場で実現させていくかを意識しながら、自分なりの挑戦を積み重ねていきます。

執筆者 藤原 和音(ふじわら・かずね)
株式会社メンバーズ所属。半年間コパイロツトにて実務研修をしていました。ProjectSprintの基礎の学習・実践のほかに、PBL設計やプロジェクト立ち上げに関するUXリサーチなどのプロジェクトに携わりました。 

コパイロツトは、課題整理や戦略立案から参画し、プロジェクトの推進支援をいたします。お気軽にお問い合わせください!

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