コパイロツトは、社内のHR活動を強化し、採用とメンバーの成長支援の両面で取り組みを行っています。今回は、これまでの採用活動の変遷や成長支援に関する施策について紹介します。
コパイロツトのHR活動範囲
まず初めに、コパイロツトのHRの活動範囲について紹介します。
コパイロツトでは「課」や「部」という分け方ではなく、「ロール」と「ドメイン」で活動範囲を分けています。
- ロール:定期的に実行する業務が存在しており、それについて改善を定期的につづける責務が発生したときにロールとして設定される
- ドメイン:複数のロールがあつまって連携しながら目的を達成する場合にドメインが設定される
これをHRに当てはめると、ドメインは「採用と成長支援」となり、その中のロールとして「採用ロール」と「成長支援ロール」に分かれています。
一口に「採用」といっても、採用を促進するためのブログ記事や、イベント登壇なども含まれます。
また、コパイロツトには情報発信ドメインも存在しており、境界が曖昧であるため、他のドメインと区別しやすくするために範囲の明確化を行っています。
HR体制の再編と採用計画の強化の変遷
コパイロツトでは以前、採用担当が1名のみという小規模体制で行われていました。しかし、プロジェクトマネージャーという専門職の採用は非常に競争が激しく、他社との人材確保競争が続いています。そこで、採用強化を目的に3名体制に再編することで、計画的な採用戦略に力を入れることになりました。この再編により、単なる採用活動にとどまらず、社内での成長支援の仕組みを整えることにも焦点が当てられました。
これにより、コパイロツトは長期的な組織力の強化に取り組んでいます。
採用方針の策定
応募者の母数の拡大とプロセスの効率化
プロジェクトマネージャーという職種自体が希少なため、応募者の母数の拡大が採用の課題となっていました。コパイロツトは、転職希望者へのアプローチや採用イベントでの登壇を通じて、自社の知名度を高める取り組みを行ってきました。求人媒体の見直しや人材紹介会社との連携も行い、幅広い候補者にアプローチを行っています。
また、コパイロツトの業務特性上、幅広い対応力が求められるため、リファラル採用にも力を入れておりコパイロツトと何らかの形で一緒に仕事をした方からのご紹介や推薦、社内スタッフからの推薦を対象に行なっています。リファラル採用は採用側にだけにメリットがあるとは考えておらず、コパイロツトの業務特性を実感している方からのご紹介により、採用者・求職者双方にとってのミスマッチを防ぐという効果があると考えています。
さらに、面接プロセスの品質向上にも力を入れ、外部コンサルタントの協力を得て、適切な人材を見極める仕組みを整えました。これにより、面接の標準化が進み、一定の基準を持った人材選定が可能になっています。
また、面接では「コパイロツトが選ぶ」のではなく「コパイロツトを選んでもらう」ことを重視しています。
採用計画の拡大と未経験者採用への取り組み
従来のコパイロツトでは、主に経験者をターゲットにしたキャリア採用が行われていました。しかし、プロジェクトマネージャーとしての業務の特性上、ベースとなるスキルを持った人材が重要である一方で、市場に出回っている人材は限られています。このため、コパイロツトは新たなアプローチとして、未経験者の採用にも積極的に踏み切ることになりました。
未経験者の採用に伴い、成長支援制度も見直され、新たに「ステップアップメンター制度*1」を導入しました。この制度では、入社初期の適応から実務スキルの習得まで、段階的にサポートする仕組みを提供しています。
経験者採用の制度の見直し
コパイロツトでは以前から、経験者採用に関してはメンターをつける仕組みがありましたが、属人的な部分が強かったため、制度として定義し直す必要がありました。そこで、ファーストメンター(環境に慣れる)とセカンドメンター(業務に慣れる)という役割を明確化し、新メンバーが業務にスムーズに適応できるようサポートしています。
組織力強化の仕組みづくり
既存メンバーへの成長支援の仕組みとスキルマップの導入
既存メンバーの成長を支援するために、スキルマップも導入しました。スキルマップでは、各メンバーが目指したいスキルや成長目標を可視化し、他のメンバーからの支援を受けながら成長できる仕組みを提供しています。また、周囲から見た評価のギャップを把握することで、より正確な成長支援が行えるようになっています。
組織力強化とチーム制の導入
コパイロツトでは自身の成長や学習機会を得るために、自主的な案件への参加意思を尊重しています。しかし、人数が多くない企業のため、限られたリソースで案件を効率的に回す必要があります。そこで、チーム制を導入し、人員配置の効率化や稼働の適正化を図りました。これにより、案件に最適な人材を配置するパズルのような作業が容易になり、コミュニケーション範囲を限定することで、提供価値の安定化を目指しています。 また、チーム内での成長支援を相互に行う仕組みや、会話をする人数を絞ることで自分ごと化を促し、チーム目標の達成に寄与しています。
採用活動の成果と今後の展望
これまでの取り組みの結果、求人媒体からの応募が定期的に入るようになり、計画的な採用が進んでいます。また、既存メンバーの成長支援の仕組みや、未経験者採用に伴う成長支援制度の強化により、スムーズな成長支援が実現し、会社全体としての組織力の強化に繋がりはじめています。
次回は、コパイロツトの未経験者採用に対しての成長支援である「ステップアップメンター制度」をご紹介します。
コパイロツトでは、これからのプロジェクト推進のあり方を共に探究し、実践していくメンバーを募集しています。ご興味のある方の応募をお待ちしております。
コパイロツトでは、HR活動の知見や、他社さまとの実績を活かした、成長支援サービスを提供しています。人材の成長支援を行うことに課題を感じている方はお気軽にご相談ください。
*1:未経験者の成長を支援する制度