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変化の激しいプロジェクトを推進できるようになるためには、まず「Project Sprint」の「フラッグ」を理解するとよいのではないか?

コパイロツトが提案する「Project Sprint」は、変化の激しいプロジェクトを推進するためのフレームワークです。コパイロツトにはProject Sprintをより良いものへと更新し続けるためのMethodチームがあります。

私がMethodチームに参加して1年。日々Project Sprintを読み返しているうちに、「フラッグ」という概念を理解することが、Project Sprintをよく理解すること、つまり変化の激しいプロジェクトを推進できるようになることにつながるのではないかと思い、今回ブログを書いてみようと思い立ちました。

というのも、フレームワークの良さは汎用性が高くさまざまなプロジェクトに適用できることですが、それゆえ抽象度も高く、私自身一度読んでただちに理解するのに難しさを感じていました。

そこで、Project Sprintをより具体的に理解するための入り口として、フラッグから理解することがよいのではないかと思ったのです。

フラッグとは、チームが外部からの制約や実現したい価値・成果を踏まえ、ある目的をもって設定した到達点を意味します。つまり、現状のA地点から目標のB地点への状態遷移のことです。

▲1フラッグの要素イメージ

ではなぜ、フラッグを理解することがProject Sprint全体の理解につながるのでしょうか?

Project Sprintでは、プロジェクトを「プロジェクトチームが、プロジェクト外部の社会に何らかの変化や価値を提供するために、自発的に行う活動」と定義しています。現状を目的の状態へと変化させるために価値を提供する活動であるため、これはフラッグと同じ構造を持っているといえます。つまり、プロジェクトはフラッグの集積によって構成されるのです。

▲フラッグによるプロジェクトストーリー

そのため、フラッグを理解することはプロジェクト全体を具体的に理解することにつながります。

Project Sprintにおけるフラッグは、単なる中間地点や到達地点、状態遷移として説明するにとどまりません。フラッグは以下の要素で構成されています。

上記の図を見ると、「フラッグ」がかなり厳密に定義されていることがわかります。

下記の図に吹き出しをつけている通り、大きく構成要素は①制約・②理由・③ゴール・④影響の4つで構成されています。さらにその4つには子要素が含まれています。

重要なのは、①制約と④影響は私たちがコントロールできないものであり、

②理由③ゴールだけが私たちのコントロール下にあるという点です。

Project Sprintでフラッグがここまで厳密に定義されている理由は、「外部に依存せず、そのフラッグの達成に責任を持つチーム内で自己完結して行動できるものでなくてはならない」からです。フラッグの中に「私たち以外」と「私たち」が分けられているのもそのためです。

大事なことは、「私たち以外」の項目はコントロールすることができないので、「私たち」がコントロールできる部分に注力することです。このフラッグの成果物の質を上げることが、プロジェクトのKPIの達成につながることになります。フラッグを達成するためにProject Sprintの対話や出力、プロセス*1やプログレス*2、チーミング*3があると思うと全てがつながって考えやすくなるのではないでしょうか。

フラッグが大きな単位のプロジェクトと同じ構造を持っているのと同様に、フラッグよりも小さい単位に思える会議や、会議を構成するアジェンダも状態遷移という意味では同じ構造を持ちます。

まずはProject Sprintのフラッグを具体的に把握することで、プロジェクト全体から日々の定例会議のアジェンダ一つの構成まで構造を理解できるようになり、変化の激しいプロジェクトを推進しやすくなるのではないでしょうか。

詳しく知りたい方は下記のProject Sprintの該当項目をご参照ください。

執筆者 武富 拓也(たけとみ・たくや)
これまでプロジェクト推進を目的とした定性調査をおこなってきました。ある事象に対し、ミクロな側面である会話や行為から、マクロな側面である個人やチームが持つ文化や共通認識まで包括した調査を心がけています。現在コパイロツトではプロジェクト推進および研究開発の支援業務に携わっています。

*1:プロセス:個人の活動の結果を定例会議で持ち寄り、各メンバーが次の活動を行うための前提をチームで決定する

*2:プログレス:小さな成果を積み重ねることでプロジェクトゴールを達成する

*3:チーミング:各メンバーが各々の役割を引き受け、自律的なチームを形成する

コパイロツトは、課題整理や戦略立案から参画し、プロジェクトの推進支援をいたします。お気軽にお問い合わせください!

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