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「プロジェクトって難しい」——新卒1年目・コパイロツトでの研修中に学んだ、プロジェクト推進のノウハウ

こんにちは、はじめまして。2023年10月より株式会社メンバーズからコパイロツトに派遣され、働きはじめた谷山です! 

派遣といっても一般的な派遣ではなく、今回は「派遣」かつ「研修」。メンバーズから他社に赴き業務経験を積む、という社内制度を利用してコパイロツトにきています。

わたしは23年新卒、社会人1年目です。所属している会社のメンバーズでは、新卒研修の一環で、プロモーション施策を実施するプロジェクトに携わり、広告運用やSNS運用に取り組んでいました。

そこではじめて、プロジェクトの進め方に対する難しさと向き合うこととなりました。

プロジェクトって難しい。未経験のわたしが、入社直後に感じた課題

そのプロジェクトは、新卒のメンバーが中心となっており、先輩に聞きながら、わからないなりに手探りで進行していました。ただプロジェクトが進むにしたがって、もともと広告に関する知識がある人と、そうではない人で、指示を出す側と出される側とに分割されてしまうようになりました。

指示を出す中心メンバーに聞かないと今後の作業の判断ができない、など自走できなくなってしまい、リードするメンバー不在ではプロジェクトが進まなくなってしまいました。

今思えば、プロジェクトの全体像が把握できていなかったり、誰が何をしているのか分からずうまく連携できなかったり。役割分担や、期待値のすり合わせもできていなかったように思います。

また、メンバーの多くは同じ課題を感じていましたが、それについてオープンに議論できる場をつくるスキルやノウハウがまだなく、制作物に対するアイデアが上手く出せていないメンバーも多かったです。わたし自身、チームの良い雰囲気作りのためにも、自分からアイデアを出したり、知識をもとに積極的な提案をしたりするなど、もっと主体的に動けたら良かったなと思います。

そんな風にもやもやを抱えながらプロジェクトを進めていた矢先、前述の社内制度を知りました。その中の一社に、プロジェクトマネジメントを専門とするコパイロツトがありました。

業務の経験が浅く、成果が出せる専門的な知識もないので、違う会社で働くことに不安もあったのですが、自分の悩みを解決でき、プロジェクトマネジメントについてもっと知ることができるのではと、即決断して、派遣先に選ばせてもらいました。

コパイロツトで知ったプロジェクト推進メソッドと、特に試したい二つの活動

プロジェクトの進め方に課題を持っていたわたしにとって、コパイロツトでは多くの学びがありました。

コパイロツトでは「Project Sprint」というプロジェクトの推進メソッドを開発しており、プロジェクトの進め方を日々研究しています。

このメソッドでは、プロジェクトで起こりうる課題からその解決策(理論、概念から具体的なアクション)まで、網羅的にプロジェクトの推進論がまとめられています。 オープンソースで、誰でもすぐに試すことができるのが、このメソッドの良いところです。

わたしは主に、「Project Sprint」のプラクティカルガイドを使って学習しました。

このプラクティカルガイドから覚えたことはたくさんありますが、今回はその中から、とくに今後試したいと思う二つの活動を紹介します!

一つ目は、課題の解決策を自分で見出す「気づきトリアージ」

気づきトリアージとは

ちょっとしたアイデア・気になること・不安など自分の中の小さな声を共有し合い、対話をすることで解決策を自分で見出す活動です。

blog.copilot.jp

わたしはコパイロツトに来て初めて「気づきトリアージ」を体験しました。

業務をする上で不安なことを吐き出し、「それはどうすれば解決するのか?どんな情報が必要か?」というファシリテーターからの問いに答えながら不安を深掘りすることで、自分ひとりでは言語化できなかった解決策となる行動が見えてきました。

そして、解決に向けたネクストアクションを宣言することで、少しずつ自分の活動がより良くなっていると感じています。

わたしは前述の通り、入社直後に関わったプロジェクトで、感じていた多くの違和感を共有できず、溜め込んだままになっていました。その結果、自分自身が感じていた違和感を解消できず、満足のいく活動ができませんでした。

このような仕組みがプロジェクトの中にあると、1人ひとりが感じている違和感を解消でき、安心して活動ができると感じます。

月1回でも、メンバーの不安や違和感が解消される時間を作ることがプロジェクトの推進に役立つのではないでしょうか。

二つ目は、役割の中で発生した問題を共有するために「会議で各メンバーがアジェンダを自分で持ち込む活動」

コパイロツトのプロジェクトでは、メンバーそれぞれが役割(ロール)をもっており、それに紐づく活動を進めるために、議論したいことをアジェンダとしてミーティングに持ち込むかたちをとっています。

わたしが初めて関わったプロジェクトでは、アジェンダはプロジェクトの中心メンバーが決めており、その他のメンバーはアジェンダの目的を理解できていませんでした。 「タスクを実行する自分」という立場からアジェンダを持ち込む習慣があれば、プロジェクトの進み方がまた違ったのではないかと思います。

自分の役割で発生した問題を会議の場で共有し、解消することで、安心して再び活動できますし、そのことが今関わっているプロジェクトにとってプラスに働いていると感じています。

インプットだけではなく、実践を大事にしたい

コパイロツトに来て、今もなおプロジェクトを推進するための知識をインプットする機会がたくさんあります。でもインプットしただけでは、実際のプロジェクトを推進させることはできません。

この知識を使って、どのようにしたらプロジェクトを推進させることができるのか? これから先はその準備を行い、実践できるようにしたいと思います。

例えば、わたしが今後、別のプロジェクトに参加することになった際、プロジェクトを推進するための仕組みを導入するためには、以下のことを考える必要があります。

  • どのような提案をすれば、チームが納得して仕組み(気づきトリアージなど)を導入してくれるのか?
  • タスクの担当者が自分でアジェンダを持ち込んでファシリテートをするようになる仕組み・環境を如何に作るか?

まだ学ぶべきことはたくさんあります。これからもノウハウや知識を積極的に吸収することはもちろん、「知識をどう使うか?」を意識していきたいと思います。


執筆者 谷山 駿介(たにやま・しゅんすけ)
株式会社メンバーズ所属。コパイロツトで派遣研修というかたちで働きながら、様々なプロジェクトの推進をサポートしています。以前携わっていた広告・SNS運用の経験を活かして、ブログやSNSなどの情報発信業務にも従事しています。

コパイロツトは、課題整理や戦略立案から参画し、プロジェクトの推進支援をいたします。お気軽にお問い合わせください!

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