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プロジェクトは、「苦しい」から「楽しい」へ[エスケイワード×コパイロツト共同開催イベントレポート]

2023年11月10日(金)にリアルイベント『プロジェクトは、「苦しい」から「楽しい」へ』を株式会社エスケイワード、株式会社コパイロツトの2社で共同開催しました。

ここでは登壇者や参加者の声、エスケイワードさんへの支援内容などを交えながら、当日のイベントの様子をダイジェストでお伝えします。

なお、エスケイワードさんのレポートにイベントの詳細が掲載されていますので、合わせてお読みください。

www.skword.co.jp

イベントの目的

本イベントは、エスケイワードさんがこれまで取り組んできた活動内容を現場のリアルな声とともに振り返り、来場者のみなさんが自身のプロジェクトの課題解決のヒントを得ることで、「プロジェクトが楽しい」と思う仲間になってほしいという想いを込めて開催されました。

コパイロツトは2023年2月からエスケイワードさんの新しいプロジェクト推進プロセスの構築を二人三脚で進めており、本イベントには共同開催者として企画や構成段階から参加しました。

イベント当日、コパイロツトからは共同創業者の定金、八木、斎藤の3名が参加し、プロジェクト推進に悩みを持つプロジェクトマネージャーやディレクターの方々と意見交換を行いました。

プロジェクトの「苦しい」を変える、新しいプロセスの導入

「わからないことがあるけど言いづらい」
「会議で決まらない」
「PMやディレクターが頑張って統率しないとメンバーがなかなか動かない」

イベントの冒頭から、参加者の皆さんからはプロジェクト推進にかかわる様々な課題が付箋に書き出され、活発な議論が展開されました。

「複雑化する現代のプロジェクトをどう進めたらいいのか」という課題に、多くの人が悩み、課題を抱えていることが見て取れます。そんな中で、エスケイワードさんは一つの 答えを提示しました。それは「プロジェクトを関わるメンバー全員で進めていくプロセスに変える」というアプローチでした。

「プロジェクトを山登りに例えて、ゴールまでの地図をメンバー全員で描くイメージです。プロジェクトメンバー全員で同じ目的を共有し、協力しながら進めていくプロセスに変えることで、不確実性が高くなってきたプロジェクトの推進に価値を生み出せるようになるかもしれない。そう考えたのです」(PMOチーム佐藤さん)

会社としてプロセス改善に取り組むことが決定し、入念な準備期間を経て、現場に新しいプロセスを導入すると、プロジェクトの中に変化が現れます。

社内からの変化の声

ある若手ディレクターの方は、プロジェクトの中で起きた変化をこう話しています。

「それまではプロジェクトのタスクをディレクターである自分が判断して、指示をして進めないといけないというプレッシャーを感じていました。それが、プロジェクトの中でそれぞれの職種の方の判断から案が出るようになりました」

黙々と作業することが多く、孤立感を感じていたデザイナーの方の気持ちにも変化が起きました。

「ある採用サイト構築のプロジェクトで新プロセスが導入されました。そこでは、あいまいになりがちだった対応や相談を気軽にできるようになり、話し合いの場が増え、自分の対応が楽になったと感じました」

一人のエンジニアの方は、プロジェクトに一体感と達成感を感じたと語っていました。コパイロツト八木から「プロジェクトの達成感って、そんな急に上がりますか?」と質問したところ、「新プロセスでは、やることが増えたので時間が濃密になりました。毎日の仕事に達成感を感じるようになったんです」と答えていました。

若手メンバーと議論するコパイロツト八木(左端)

コパイロツト独自の推進メソッドを提供し、新プロセス構築を支援

エスケイワードさんの新プロセス構築を支援するにあたって、コパイロツトは自社の実践から生まれたプロジェクト推進メソッドである「Project Sprint」を提供しました。

エスケイワードさんは新プロセスを構築・主導していく「PMOチーム」を社内に発足させ、コパイロツトはPMOチームに対して、Project Sprintをベースとしたプロジェクト推進に必要な様々な情報、チーム内の認識を合わせる手法、コパイロットが開発した定例ミーティングツールなども併せて提供し、半年以上をかけて伴走支援。

コパイロツトは、PMOチームが主体的に自社が抱える課題に取り組めるように支援することを基本姿勢として、「新プロセス構築プロジェクト」の推進を通して、PMOチームが「新プロセスを体験する」ことを目指しました。

プロジェクトスプリントを紹介するコパイロツト斎藤

イベント中、PMOチームの山口さんと佐藤さんとコパイロツトのメンバーで、活動開始当初について不安や期待について振り返りました。

「はじめは、プロジェクトに対して、何を目的にするのかや、どういう成果物が出てくるかがわからず戸惑いました。しばらくはふわふわした状態で、これでゴールにたどり着くのかという不安がありましたね。」(PMOチーム山口さん)

「自分はウォーターフォール型の進め方に慣れていたので、『まずは漠然とでも目的や成果物を決めて、あとは実践してみよう』となったときは『本当にできるのか?』と。プロジェクトを進める中で、実践して検証して改善するというサイクルに戸惑いもありましたが、そこも身を任せながらやっていました。」(PMOチーム佐藤さん)

コパイロツトとしては、基本的にPMOチームの皆さんが納得する方法で、チューニングしながら進めていく形を考えていました。コパイロツト八木から「どの辺から楽しいと感じましたか?」と質問したところ、こんな答えが。

「最初はコパイロツトさんから刺激を受けられることが楽しかったです。自分の成長とチームの成長に繋がっている気もしましたし。そこから、次第にプロジェクトを整理・視覚化していくところで、自分が役に立てたと思ったところで楽しさを実感しました。」(PMOチーム山口さん)

「プロセスの中に“楽しさ”の概念を定義した方がいい、という考えが出てきた頃から一体感が出てきた。そこから新プロセスの資料に落とし込みが始まったんです。」(PMOチーム佐藤さん) 

「資料という成果物ができて、PMOチームの認識の輪が重なった気がしました。ようやく自分たちのやりたいことが目に見えるようになって、そこからメンバーの動きが揃いだしたんです。」(PMOチーム山口さん)

エスケイワードさんの新プロセスは、PMOチームの中での様々な試行錯誤を経て生まれた「楽しさ」という共通目標を見出したことで、前進するキッカケを掴みました。前述の若手メンバーが言うように、その導入効果は確実に表れており、これまでの活動を総括した本イベントを一つの区切りとしつつ、今後はさらなる社内浸透とプロセス改善の仕組み化に取り組んでいきます。

コパイロツトは、今後もエスケイワードさんの支援に携わりながら、このイベントのようなプロジェクト推進の課題解決につながる活動をエスケイワードさんと継続していきたいと考えています。

プロジェクト推進に関するお悩み・課題をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。

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コパイロツトは、課題整理や戦略立案から参画し、プロジェクトの推進支援をいたします。お気軽にお問い合わせください!

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