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マネックス証券ープロジェクトのフェーズに合わせ適切なチームを組んで推進する[プロジェクト対談]

新規事業のサポートに始まり、局面ごとに発生した要請に応えさまざまなプロジェクトや運用体制構築などをおよそ1年半にわたってサポートしました。
マネックス・ラボとUX推進室を統括する執行役員/マネックス・ラボ長の飯田 敦さんと、UX推進室室長の磯部 有希子さんに、この1年半をふりかえっていただきお話を伺いました。

左から、UX推進室室長の磯部 有希子さん、マネックス・ラボとUX推進室を統括する執行役員/マネックス・ラボ長の飯田 敦さん(以下敬称略)

Background

飯田 最初は、マネックス・ラボのサポートでしたね。新規事業開発が始まって人的リソースが足りないことが見えていたので相談しました。すぐに提案があって具体的なPMサポートの体制がイメージができて、まずマネックス・ラボにひとりサポートに入っていただきました。

磯部 そのころ、自社サイトのコンテンツ制作などを担当するUXデザイン部では、通常の運用業務以外の業務も重なっていて、業務量が急増していました。さらに不確定要素が多く、スケジュールも読みづらい状況でした。 もともとの主要業務であるコンテンツ制作でも、他部署と連携して進めるための運用フローも改善したいという思いがありながら、なかなか着手できていませんでした。 そんなタイミングで、「じゃあ、コパイロツトにお願いしてみたらいいんじゃないか」という飯田さんの助言があったんです。 でも、例えばデザインやコーディングは外部の制作会社と組んだことがありましたが、プロジェクトマネジメントとして入ってもらうというのが、最初はいまひとつピンと来てなかったんですね。でも、一緒に業務改善を考えてくださるというのを聞いて、それならばと始めてみたら、すぐに「これはいいかもしれない」と思ったんです。そのうち、運用フローの策定、入稿ルールの設定、入稿フォーマットの設定、コンテンツ改善…とサポートをお願いする業務領域を広げていきました。こういう業態の会社って他になかなかないですよね。

飯田 まあ、珍しいですよね。

Team Building

飯田 もともと、外部パートナーに依頼する場合、マネジメントコストがかかるので基本的には社内に常駐していただきたいんですね。でも、だいたい必要なリソースは、1人か2人くらいなんです。 派遣会社に依頼することもありますが、業務内容によっては求めるスキルとうまくマッチしないこともありますし、かといって大手の会社は、「最低でもリーダーを含めて3人から」といった提案になることが多く、私たちの要望となかなかフィットしなかったんです。ですから、必要なところにひとりから始められたのは良かったですね。 それから、コパイロツトは外部のネットワークを持っていて、その時に必要な専門性を持っている小回りが利く人をアサインしていただきました。1〜2名規模で専門性の高い方に入ってもらえたのは、私たちからするととても都合のよい話。自分たちではなかなか困難だったところをサポートしてくれて、非常に良かったなと思います。

磯部 そうですね。1年半、サポートをしていただきましたが、開発やプロジェクトの後方支援をしていただく時期もあれば、デザインルールやガイドラインをつくっていただいている時期があったり、テキストやコンテンツの品質を上げる施策に取り組んだり。フェーズがいろいろ分かれている中で、じゃあこれは3カ月で、これは半年で、というようにして外部の専門家をアサインしてチームを組む。 でも、業務で横断的に影響するところはうまく連携を取っていただいていました。それぞれ別の会社に頼んでいたら、こうは進まなかったと思います。

飯田 やはり、コパイロツトの立ち位置が印象的でした。いつも私たちに近い上流の領域で伴走しながらサポートしていただいているんですが、でもいわゆるコンサルティングほど実務から離れた存在じゃないんですね。

Project Management

磯部 社内だけのチームだと、どうしても機能面の開発やWebサイトに掲載するコンテンツの制作など、足元のタスクに追われて、ユーザーエクスペリエンスやデザインの質を高めるような余裕があまりなかったんです。他部署から依頼された制作業務も、希望日に間に合わせるのが精一杯ということも多くありました。そんななかでコンテンツ制作のルールやデザインのガイドラインを策定できたことで、ウェブサイト全体の質を高めることができるようになりました。ユーザーを意識することの重要性は、社内への啓蒙活動にもなったのかなと思っています。

飯田 そうですね、たぶん一番わかりやすいところでは、ユーザーの目に触れるアウトプットのクオリティ向上ですね。しっかりとデザインをする、フレームワークを作るといったことです。

磯部 ナショナルクライアントをはじめ、いろいろな企業でさまざまな支援をしているコパイロツトが提案することが説得力を持ち、部門間で合意して進めることができました。

飯田 定例会議を軸にした会議体を立ち上げて、会議でのファシリテート、議題ごとのアウトプットを重視するといったことも、チームメンバーが意識するようになったと思います。一緒に伴走してくれていたコパイロツトがいなくなって、それを自分たちなりに消化して浸透していけるかどうかはこれからにかかっているかなと思います。

磯部 そうですね、会議の進め方はだいぶ変わったと思います。アジェンダのフォーマットを導入していただいて、議題に沿って会議を進めることも多くなり、ダラダラと進めてしまうようなことが減りましたね。議題を先に決めて、時間を設定して会議をするという意識は習慣になってきています。ホワイトボードで図解をすることも増えて情報共有もうまくいっていると思います。

Result

磯部 当社のように、ビジネスモデルの基盤がウェブサイトの企業は、インハウスで制作していることが多いと思うんです。自分たちのやり方がある程度できているけど、でもちょっとうまく回ってないところはあるはずです。ただ、どう変えていったらいけばいいのかわからない。新しい技術は導入する時の負荷がすごく大きいし、闇雲に導入することもできない。適切な技術や適切な考え方を導入するというときに、コパイロツトに入ってもらってうまくサポートしてもらうことを望んでいる会社がいっぱいあると思います。

飯田 代表の定金さんが「力があるのにうまく進んでないという状態を、ファシリテーションでうまく進められるようなお手伝いをしたい」ということをおっしゃっていました。私たちは自分の会社のことしか知らないですけど、いろんな会社のサポートを経験して、ベストプラクティスのようなものが見えているんだと思います。 そして、何か教科書的なものとは違うソリューションがあって、さまざまな会社での経験からそれを作られているのかもしれませんね。その新しいソリューションで、また私たちをご支援いただくかもしれないですし、それをつくるうえで、私たちも何かお手伝いになっていたならうれしいです。

Comment

コパイロツトのような入り方は相当、大変だと思うんです。でも、サポートに入っていただいた方々、みなさんが引き受けて進めてくださいました。ありがとうございました。(飯田さん)

他の部門も巻き込んで「変えましょう」と言うことが社内だけでは難しい場合があります。そんな場面でもコパイロツトが他部門にも提案してプロジェクトを進めていただけました。社内全体にもよい影響があったと思っています。(磯部さん)

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