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「プロジェクト」という山にチームで登頂するには?参加者と一緒に探求を重ねたPCCの8週間

こんにちは!「Project Climbing Challenge(PCC)by COPILOT COLLEGE」という新しい取り組みの運営事務局を担当しています、コパイロツトの賀川です!

前回のブログでは、PCCにどんな方々が参加して、プロジェクトにどんな課題感を持っていたのか、またPCCの講座スタイルについても簡単にお伝えしました。

▼前回のブログはこちら👇

blog.copilot.jp

今回のブログでは以下2つのことを主にご紹介していきます。

  • プログラム期間中に参加メンバーと何を目指したのか
  • プログラムの進め方について

PCC8週間のプログラム内容の全容

PCCメンバーで目指すところは?

今回PCCでは「登山⛰」をテーマにしています。プロジェクトを山に例えてどのように自分達が目指す頂上まで登っていくのか、それを参加メンバーと一緒に探求していきます。

まず講義中に皆さんの背中を押してくれるような世界の登山家が残した名言を多数ご紹介していきました。

このブログでも1つご紹介をすると、最初に紹介した名言はこちら👇

山を低くすることはできない。だから、自分を高めなければならない。
トッド・スキナー(アメリカのロッククライマー)

この名言をプロジェクトに置き換えてみると、日々状況が変化するプロジェクトに伴って私たち自身のスキルも高めなければいけない状況が増しているように思います。具体的にプロジェクトがどう変化して、私たちはどう変化していく必要があるのかをコーディネーターの八木さんから詳しくお話ししました。

プロジェクトの不確実性が高まっている理由の一つに、プロジェクトそのもののあり方が変化していることが挙げられます。

これまでは生産者側の管理者が問題把握をしプロジェクトを進めていくのが大半でしたが、現在は消費者目線が重視されるようになっています。さらに明確なゴールから逆算するのではなく、よりよい未来に向けてどうあるべきか、模索し追求するケースが増えました。

また、プロジェクトに携わる人たちの働き方も大きく変化しています。固定的な条件下ではなく、組織の形が多様化し、さまざまな時間、場所からプロジェクトに参画する人が増えました。

こうした状況下で必要とされるプロジェクトマネジメントやナレッジマネジメントの方法論が日々変わる中で、「プロジェクトマネジメントができる」とは何を意味するのでしょうか。

私たちは、これからのプロジェクトマネージャーというのは、プロジェクトが成功する必要条件を維持しつづける人、ではないかと考えています。さらに噛み砕いていくと、以下のような状態を可能にすることができる人、チームなのではないでしょうか。

  • プロジェクトメンバー全員で判断することができる
  • プロジェクトが失敗する状況を感知することができる
  • 計画を柔軟に変更することができる
  • 行動しながら次進む道を組み立てることができる
  • 悩みをチームに共有することができる
  • 悪循環を割け、好循環を維持することができる

PCCではこれらのスキルを8週間後に目指すところとして設定し、参加メンバーとまだ誰も登ったことのない山道を一緒に手当たり次第行動し新たな発見をしながら、頂上を目指していきました。

具体的な8週間のプログラムの進め方

では8週間のプログラム内容の進め方について簡単にご紹介します。

今回は、参加メンバーそれぞれが関わっているプロジェクトを照らし合わせながら登り方を確認していきました。

(※Week1は初回のため地図ではWeek2からスタートになっています)

まずは山を登るための地図を描いていきます。

Week2-3の【地図を描く】というのは「プロジェクトを設計する」ことだと考えた時に、目指したい頂上は決まったが、どこから登れば良いのかわからない、どの道のりで歩き始めればいいのかわからないなどの状態を少しずつ解消していくプロセスになります。PCCでは、「登山マップ(β版)」というプロジェクト設計書と同じ役割のマップを用意して、自分達のプロジェクトが現時点でどんな状態に位置しているのかを把握し、その上で最終的に各メンバーが次のアクションとしてするべき活動を明確化していきながら、各自自分達の登山マップを描いていきました。

Week4-5【歩いてみる】では、地図がないと遭難してしまう、けれども地図があるだけではみんなついてこない。誰も置き去りにしない登り方とはどんな方法があるのかを探っていきました。今回PCCでは、チームメンバー全員でコミットメントを分担しながら歩いていく方法の1つとして、定例ミーティングの進め方などをワークショップに取り入れ見直していきました。

Week6-7【山を読む・切り拓く】では、山を登り始めてからのプロジェクトマネージャーの役割として、プロジェクトの知覚を働かす方法についてご紹介しました。プロジェクトというのは、仮説から始まり常に発達するものだからこそ、山を登り始めてからのメイン活動として2種類の問い直し:過去に対する「ふりかえり」と未来に対する「リスク出し」の重要性についてみなさんと学びを深めていきました。

最後に、Week8【登った人に聞いてみる】では、今回講座を通して学んだことを振り返り、参加メンバー同士で振り返り内容を共有し合いました。ただ単に共有するだけでなく、振り返りに対して聞いていたメンバーは発表者に対してギフトを送り合いました。ギフトというのは、発表者へ提供できるアイデアや応援メッセージのことです。お互いそれぞれのプロジェクトにおいて、最後は応援し合い前に進んでいけるようギフト交換を実施しました。

このような流れでPCC1期8週間のプログラムを進めていきました。
今後開催予定のPCC2期に関してはアップデートがあり次第こちらのブログにてお知らせする予定ですので、是非フォローの方お願いします!

おわりに

今回のブログでは、PCCが8週間後に目指すところや、プログラムの進め方について簡単にご紹介しました!

次回は実際の参加メンバーのインタビュー記事を予定していますので、お楽しみに!😊


執筆者 賀川奈那実(かがわ・ななみ)
大学卒業後は外資系ソフトウェア会社でビジネスアナリストとして複数のプロジェクトに従事。現在はCOPILOTでSuperGoodMeetingsのカスタマーサポート業務や情報発信まわり、Project Climbing Challengeの運営サポートをメインに行っています。

コパイロツトは、課題整理や戦略立案から参画し、プロジェクトの推進支援をいたします。お気軽にお問い合わせください!

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