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「自己流の手法をアップデートし、会議の質が変わりました」- PCC1期参加メンバーインタビュー Vol.6

こんにちは!共創型オンラインカレッジ「Project Climbing Challenge(PCC)by COPILOT COLLEGE」運営事務局です。

前回のインタビューブログから引き続き、参加者の声をご紹介していきます!

前回のブログはこちら👇 blog.copilot.jp

今回は、石川県でコワーキングスペースの運営や色々な会社の外部パートナーとしてプロジェクトを推進されているPCC1期生の五十川さんにお話を伺いました。

五十川員申さん

石川県でコワーキングスペースを運営。そのほか、地域の困り事から、サイバーセキュリティ関連企業のコンサルティング業務や国立研究法人のアドバイザなど幅広く携わる。

“自己流”を棚卸しするため、体系的なプログラムを求めて受講

— 五十川さんはこれまでにさまざまなプロジェクトに関わられてきたそうですが、なぜPCCに参加しようと思ったのでしょうか?

私はこれまでプロジェクトマネジメントを体系的に学んだことがなく、自己流でやっていたので、PCCの存在を知り「いいタイミングかもしれない」と思ったんです。やってきたことの棚卸しをしたかったのはもちろん、何かを人に伝える際に「私の経験として」というのに加え、「コパイロツトのプログラムで学んだこと」と添えられれば、より説得力が増すのではないかという期待もありました。

— そんな期待を持っていただいていたのですね!もう少し踏み込んでお聞きしてもよいでしょうか。

実は、私はこれまで、自分でお金を払って勉強会に参加する機会をほとんどつくってこなかったんです。 ただ、コパイロツトさんがさまざまなプロジェクトの支援をしている会社であることは以前から知っていたので、幅広い領域におけるプロジェクトマネジメントのやり方を、蓄積したノウハウから学べるならおもしろそうだなと思いました。

— ありがとうございます。受講にあたって不安に感じる部分などはありましたか?

講座が完全にオンライン形式だったので、開講前は「膝を突き合わせて話した方がいい部分もあるのでは」「空気感を感じ取れるかな」といった心配はありました。ただ結果的にはまったく問題なく、それらの不安は杞憂に終わりましたね。

「アジェンダトリアージ」で会議の質の変化を実感

— 講座の中では、どのような部分が印象に残っていますか?

参加メンバーにとって、ワークショップの時間がそれぞれの困りごとの共有の場になっていたことが印象的でした。私自身、いろいろなプロジェクトマネジメントの方法を知ることができましたし、実務に直結するような具体的な相談もできました。現在進行形で、プロジェクトマネジメントの仕方に迷っている方にはちょうどいい講座かもしれません。

— 講座内で扱う内容についてはいかがでしたか?

私はこれまで、講座内で紹介いただいたようなアカデミックな視点は持っていなかったので、学問的にプロジェクトマネジメントを探究している人たちの考え方に触れられたのがよかったです。またそれによって「自分がこれまでやってきたことは間違っていなかったんだ」と再確認できたのも大きかったですね。

プロジェクトマネジメントの細かい手法を語るよりもっと根源に近い話ではありましたが、アジャイルやリーンなどの考え方にもつながっていると感じました。そのため根本的な考え方に即した形で、改めてマイルストーンの切り方などを見直すことができたと思います。

五十川員申さん
感染予防対策の上、撮影時のみマスクを外して撮影をしています。

— 反対に、PCCを受講して「これまでの認識が覆された」ことはありますか?

「アジェンダトリアージ」ですね。

アジェンダトリアージとは: その日のミーティングで話したいことを参加者全員で出し合い、優先的に話し合うべきトピックを選ぶこと

ものごとが進まない会議では、そもそもアジェンダを設定していないことも多かったんです。また「絶対に決める必要があること」は、会議を主催する自分がほとんど決めていたので、事前にみんなの合意を取るこの方法はとても新鮮でした。

会議を主催するメンバーだけが、アジェンダやその重要度をわかっている状態ではダメ。みんなで会議の内容を決めてその重要度を確認しあうことで、会議の質も変わる。この考え方には「やられたな!」と思いました。

そしてPCC終了後、実際に自分のプロジェクトの会議でアジェンダトリアージをやってみました。冒頭、参加者の話を聞きながらホワイトボードにアジェンダを書き出して、決めるべきことやゴールを整理したんです。そのおかげでアジェンダが飛ばされたり、後回しにされたりせず、会議もあっという間に終わりました。実践して改めて、アジェンダトリアージの重要性を認識することができましたね。

プロジェクトマネジメントのノウハウを「まちづくり」に活かすには

— 受講を終えて、あらためてPCCでの学びを一言で表すとしたらどんな言葉になりますか?

「本物の会議って知ってる? 本物の会議がここにある。」ですかね(笑)。マイルストーンの組み方やゴールの立て方など、具体的な手法として自分自身の糧になったノウハウがいろいろあります。PCCで学んだ手法で会議を進めれば、何かしら変化を感じられるはずです。

プロジェクトはさまざまな変化に影響を受けるため、常にピボットの可能性をはらんでいます。そんな中で、会議はそれをいち早く是正できる場所。もったいない会議の進め方をしていたら、どんどんその機会が失われていきます。会議は、参加するメンバーのリソースを奪いますし、そのコストを支払っているのに、その先のアクションまで無駄になってしまってはもったいないですよね。

— PCCを、どんな人におすすめしたいですか?

地方のまちづくりに携わってみたい人などにもおすすめしたいですね。チームの中にプロジェクトマネジメントができる人がいると、結果もついてくるんじゃないかと思います。

また個人的には、学生の方にもぜひ受講してもらいたいです。学生のうちからプロジェクトに参加し、積極的な行動をしている人はたくさんいますが、ノリと勢いで進めてしまうケースを見かけることが多くて。ミーティングのログが残っていなかったり、そのときのリーダーに頼りきったやり方をしてしまい、マイルストーンに沿って進められていなかったり……。

せっかく、まちづくりのプロジェクトで自治体と学生が連携する機会が増えているのに、プロジェクトマネジメントが十分に行われておらず、世代が変わる際に引継ぎがうまくいかず、プロジェクトが途切れてしまったり、進みが鈍くなってしまったりしがちです。

だからこそ、学生のみなさんがPCCでプロジェクトマネジメントについて学び、そのノウハウを持って社会に出て、さまざまな場所で活躍をしてくれるといいなと思います。PCCに1/3ぐらい大学生が参加していたら、参加している社会人にとってもいい刺激になりそうですよね。

— PCCを修了した今、次の目標はなんですか?

行政関連のプロジェクトは“もったいない会議”が多いと感じるので、PCCで学んだノウハウをどんどん伝えていきたいです。周りの人を巻き込んでいくツールとしてPCCで学んだ“本物の会議”を使っていけば、いろいろなことが変わっていくと思います。今後は私自身、エバンジェリストとしてPCCや「SuperGoodMeetings」のことを伝えていき、自治体職員の方々がPCCに参加するぐらいにしていきたいですね。

— PCCを受講してみて、理想のプロジェクトマネージャー像は見えましたか?

プロジェクトマネージャーは、何でも話してもらえる存在でなければいけないと思うようになりました。プロジェクト毎に集まって、全く知らない人たちとチームを組んで数か月一緒に仕事をするのに、困っていることを伝えにくい雰囲気は作りたくない。締めるところは締めつつも、ゆるさをもって、話しやすい空気を作っていきたいです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

次回第3期を開催するにあたり、ウェイティングリストをご用意しています。 開催準備が整い次第登録していただいた皆様にご連絡させていただきます! ウェイティングリスト(Google フォーム)は下記になります👇

docs.google.com

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