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「インプットもアウトプットも盛りだくさん。スパルタだけど、愉快な場所でした」- PCC1期参加メンバーインタビュー Vol.1

こんにちは!「Project Climbing Challenge(PCC)by COPILOT COLLEGE」という取り組みの運営事務局を担当しています、コパイロツトの賀川です!

前回のブログでは、PCCが8週間後に目指すところやプログラムの進め方について簡単にご紹介しました!

▼前回のブログはこちら👇 blog.copilot.jp

今回からは、PCC1期に参加したメンバーの声をご紹介していきます!😊

1人目は、時にはNPO法人soarの事務局スタッフ、時には武蔵野美術大学で非常勤講師として活躍されている河野奈保子さんに、PCCに参加してみた感想や今後の目標などについてお伺いしました!

簡単な自己紹介

— まず最初に自己紹介をお願いします!

私は現在フリーランスで、NPO法人soarの事務局スタッフとして、経営管理から団体広報まで、様々なプロジェクトマネジメントの業務を担っています。また美術大学の非常勤講師として、主に社会人の方が在籍するデザインコースで教鞭をとっています。比率としては、現在はNPOでのお仕事が7割、大学が3割という感じです。今日はどうぞよろしくお願いします!

「学び直し」の必要性を感じたとき、PCCに出会いました

— 今回、河野さんがPCC1期に参加しようと思ったきっかけを教えていただけますか?

そもそも去年から、「これまで自分がプロジェクトを推進してきた方法は正しかったのか」という問いが漠然と出てきました。仕事の経験を重ねて自分がマネジメントをする中で、これまで自分がやってきたプロジェクトの進め方がなんだか旧来的だと感じるようになりました。そして今後も同じやり方で続けていけるのだろうかと、疑問を抱くようになってきました。

自分の中で学び直しが必要だ!と感じていた去年の秋ごろに、コーディネーターの高山さんがSNSでPCCを紹介している投稿をみて、是非参加したいなと思ったのがきっかけでした。

— 旧来的という話が出ましたが、河野さんが思う古いプロジェクトマネジメントとは何ですか?

プロジェクトを進める上で、「こう進めれば上手くいく」という”型”みたいなものを覚えていったわけですが、どんなプロジェクトも過去の型に無理やり当てはめて進めるやり方が、古いプロジェクトマネジメントかなと思います。

講義を受ける中で、頂上を目指すまでのプロセスで関わる人や状況などの変数が思ったよりも多いなと感じました。これまでの経験を振り返ると、私自身「型ベース」で物事を進めてきて、その時は自分自身も「仕事ができている」と思い込んでいました。ですが、置き去りにしてしまったメンバーも少なからずいたのではないかと、いろいろ反省点が出てきました。

自分が作った型に無理やり当てはめて進めてもプロジェクトに関わるメンバーは誰もついてきてくれないし、自分自身もやっていて楽しくないと思っていました。

— 申し込みをしてから、講義がはじまるまでに不安などありましたか?

不安は特になかったです。それよりも自分の業界以外の人とあまりプロジェクトマネジメントについて話をしたことがなかったので、異業種の人たちと上手くコミュニケーションできるのだろうか、というソワソワとワクワクが混ざった感情はあったかなと思います。

感染予防対策の上、撮影時のみマスクを外して撮影をしています。

改めて、プロジェクトに関わる一人ひとりにオーナーシップが必要だと実感

— PCCを受講して印象に残ったことなどを教えてください!

ワークショップが全て面白かったです!特に面白かったのは、ミーティング設計を目的としたワークショップです。仮想プロジェクトのキックオフミーティングのアジェンダや役割設定を参加メンバーと一緒に考えるというものでした。ワークを通じて、今後の会議の回し方などがとても参考になりました。

あとはプレモータム・シンキングもよかったです!これまで自分が抱いていた不安や緊張などを経営陣と話をすることができていなかったのですが、プレモータム・シンキング(※)を知ったことで、より自分から不安ごとなどを話すことができるようになったと実感しています。また、受講する中で、自分がこれまで悩んでいたことをより俯瞰してみるようになった時に、自分の悩みの構造を把握することの大事さを実感しました。そこまで前進できたのは、参加メンバーとの交流のおかげだと感じています。私一人だけではきっと、たどり着くことができませんでした。

※プレモータム・シンキングとは、プロジェクトが失敗するという前提でどんなリスクがあるかを前もって洗い出し、発達するプロジェクトが失敗するのを防ぐ方法論の1つです。
参考記事:変化し続けるためのふりかえりー様々な視点を行き来しながら自己と対話する


— 他のメンバーと関わる中で新しい気づきなどありましたか?

プロジェクトマネージャー以外にもデザイナーの方が今回のPCCに参加されていたのはすごく良かったと思います。私自身、大学の時はデザインを学んでいたのでよくわかるのですが、デザイナーの仕事は分業になりやすい領域です。だからこそ、デザイナーの方自身が自分の立場からプロジェクトマネジメントというものがどんなものなのかを深めようとされている姿勢がすごく素敵だなと思いました。

— PCCを受講する前と後でご自身の中で何か変化などありましたか?

前はプロジェクトって経営者やプロデューサーのモノだと思っていて、どちらかというと自分はサポートに徹しようとしていました。でもそうすると、気持ちが自分の中で乗ってこない瞬間が出てきました。

プログラムの中で一人ひとりがオーナーシップを持って山を登ることの大事さを学んだ時に、これまで自分が関わる人に対してどこか遠慮していた部分が多かったなと思いました。これからは私が思うプロジェクトゴールをもっとメンバーに提示していきたいなと思います。

— 河野さんが考える理想のプロジェクトマネージャーとはどんな人ですか?

羅針盤みたいな人ですかね。「方向性はこっちでいきます」と言えるような人。でも方向性の判断は、1人ですることではないなと思います。また、最近思うのは、方位磁石ではないですが、自分はこっちにいきたい!と思えるものが少しでもあるだけで物事の進み方や深め方がより豊かになる気がしています。

プロジェクトマネージャーという役割の人もそうですし、その役割でなかったとしてもプロジェクトマネジメントのマインドをチームメンバー全員が持っていたら、プロジェクトはうまく進んでいくんだろうなと思います。自分の方向性の積み重ねやコミュニケーションで、プロジェクトの深みが増すような気がします。

PCCはスパルタだけど、愉快な場所

— 河野さんにとってPCCはどのような場所でしたか?

スパルタだけど愉快な場所ですかね。ギャップがいい。すごく、私にとっては良い温度感で、インプットも多くあり、アウトプットする機会もたくさんありました。

特に印象に残っているのは、講義の時間にコーディネーターの八木さんがすごく楽しそうにお話されていたことです。私達に伝えたい!という思いがすごく伝わってきて、それを私も吸収したいなと感じていました。

— どんな人がPCCに是非参加した方が良いと思いますか?

1人で頑張っている人。プロジェクトマネージャーもいろんなタイプがいますが、特になんでも一気に引き受けがちな人や人に任せることができない人にはおすすめしたいです!

また参加者の中に「デザイナーと話が通じない」など、いろいろと苦労されている方がいたので、1人のスペシャリストとしてみんなをどう巻き込んでいくか苦慮されている方などにもおすすめしたいなと思いました。

— PCCを終えて、河野さんご自身の今後の目標などありますか?

自分がPCCで学んだことをチームに伝えて還元することです。これまで自分が頑張ることに集中しがちだったのですが、今後はチームメンバーと一緒にできることを増やしていきたいと思います。またPCCを終えて、改めて自分のやっている仕事が好きだなと実感しました。なので、プロジェクトマネージャーという仕事を通じて、みんなとより良いアウトプットを出してさらに盛り上げていけたらいいなと思います。

今回PCCコーディネーターの高山がインタビュアーとして河野さんにお話を伺いました。
賀川はオンラインから参加しました。(左:高山 右:河野さん)

おわりに

今回のブログでは、実際の参加メンバーの声をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?次回も引き続き参加メンバーからの感想をご紹介しますのでお楽しみに!🚀

また、今後開催予定のPCC2期に関してはアップデートがあり次第こちらのブログにてお知らせする予定ですので、是非フォローの方お願いします!

(追伸) 今回のインタビューで改めて自分のやっている仕事が好き、というお話をされていたのはとても印象的でした。今後もPCCから自分の仕事が好きだと思える人たちがたくさん増えていくよう私自身も引き続きがんばります!🙌 - 賀川

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