プロジェクトマネジメント・ナレッジマネジメント・組織づくりについてコパイロツトが
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プロジェクトや組織の状況を定期的にスナップショットする意義

今回は、コパイロツトで重視している「スナップショットをとる」ということについてお話したいと思います。

コパイロツトでは、会議で「アジェンダ」を定義したり、組織で定期的にふりかえりを行うことを、プロジェクトや組織運営において不可欠の事項であると考えています。
アジェンダについて言えば、お客様との毎回の会議で定義することは当然ですが、社内の会議においても同じように定義しています。
また、ふりかえりについて言えば、コパイロツトでは毎週メンバー全員が集まり、週次のふりかえりをしています。コパイロツトの中では「GPKOC」と呼んでいるものになるのですが、これは、「Good」「Problem」「Knowledge」「Other」「Copilot Good」という5項目に沿ってふりかえりを行うものです。ふりかえりの手法として有名な「KPT」をカスタマイズしたもので、各自がこの5項目に記入した上で、対面のふりかえりミーティングで共有しています。

なぜ、コパイロツトがこのような行為を重視しているか。

それは、まず第一に、会議や組織の質を高めていくためということもありますが、もう一つの理由として、プロジェクトや組織の状況を後からふりかえり、そこから新たな知を生み出していくために不可欠な行為と考えていることもあります。

例えるなら、定期健康診断のようなものと言えるかもしれません。
我々も年に一度、定期健康診断を受け、自分の健康状態をチェックしていますが、健康状態は、ある年の診断結果単体で判断できるものもあれば、経年の変化を見ることで把握できることもあります。組織の状況というものは、お金的な部分を除けば、ある時点だけでその良し悪しを判断することは難しく、だからこそ、経過を確認することが情報が必要となります。毎回の会議のアジェンダをスナップショットとして蓄積していくことで、プロジェクトの状況を後からでも分析できるようになりますし、蓄積された情報自体が後々ふりかえる際の素材になります。組織で定期的に行うふりかえりも同様です。そして、過去の状況を分析したり、ふりかえったりすることが、新たな知を生み出していく源泉となります。

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ログを残すということであったり、ふりかえりをする、ということは後ろ向きな行為のように思われることも少なくありませんが、実は、極めて創造的であり、未来志向な行為です。社会がより創造性を発揮できるように、コパイロツトではナレッジ・マネジメントの方法論をさらにブラッシュアップしていきたいと考えています。




執筆者 米山 知宏(よねやま・ともひろ)
プロジェクトファシリテーター、プロジェクトコンサルタント。

プロジェクト・組織の推進をPMとして関わりながら、プロジェクト・組織の未来に必要なナレッジ・知を言語化するサポートをしています。
対象分野は民間企業のDX領域が中心となりますが、シンクタンク・パブリックセクターでの勤務経験から、公共政策の立案・自治体DXに関する業務も担当しています。


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