プロジェクトマネジメント・ナレッジマネジメント・組織づくりについて
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プロジェクト推進の更なるアップデートを目指して-コパイロツト エクスパンシブ宣言

改めましてコパイロツトの共同創業者の定金です。
コパイロツトがプロジェクト推進について更なるアップデートを行う取り組みをご紹介するエントリーです。その経緯と概要、また今後の活動予定についてご紹介いたします。より広い皆様の、より多くのお役に立てるようにこれからも研究や試行錯誤を続けます。

仕事のあり方に対するマインドセット

コパイロツトがプロジェクトを推進する役割にフォーカスし始めてから、自分たちの知識が蓄積できて活用できることがわかり、私たちの仕事のあり方を常に問い続けるナレッジマネジメントの活動を継続して行っています。

みなさまからプロジェクトを推進する期待をいただきご依頼いただくのであれば、常にベストなもの(少なくとも自分たちがそう自信をもっていえるもの)を提供したい、という気持ちがあります。私たちのような外部のパートナーにもとめられる絶対に必要な姿勢だと考えます。

私たちコパイロツトがチームとしてよりよい状態であるために、私たちの中の実践知が交流する仕組みをつくっています。2名以上のチームで仕事をすることや、プロジェクトにおける定期的な振り返りを行うなどの活動もその一環です。様々なコストが掛かりますが、必要なものだと考えています。

仕事のあり方を常にアップデートし続けることを止めてはならないとおもっています。

第一弾アップデートによる状況の変化

私たちは最近、第一弾となる大きなアップデートをおこないました。
私たちが実践してきたプロジェクト推進のナレッジを活用してメソッドとしてまとめました。
また、私たちの会社の存在意義は、誰もがプロジェクトを簡単に進めることができる社会をつくることなので、プロジェクトの推進に悩むすべての皆様が活用できるようにメソッドをオープンソース化し、利用しやすい環境としてツールを提供し始めました。

それがプロジェクトを定例ミーティングで推進するメソッド Project Sprint*

*Project Sprint: 多様性のあるメンバーによる部門/組織横断のチームが、不確実性の高い環境・状況で、複雑なアウトプットを行うことを可能にするプロジェクト推進メソッド。2020年4月にオープンソースとして発表。 https://projectsprint.org/

と、そのメソッドを活用しやすくするクラウドサービス SuperGoodMeetings*になります。

*SuperGoodMeetings: 15年以上にわたるプロジェクト推進支援の知見を活かし、ミーティングを活用することで複雑化している様々な業務運営をサポートするサービス。2020年10月クローズドβ版公開。2021年2月β版提供開始。

この第一弾のアップデートにより、かつてはコパイロツトはプロジェクトメンバーとしてプロジェクトに参加して直接支援する方法しかなかったのですが、これらのメソッドやサービスの導入でプロジェクトの推進を間接的に支援することができるようになりました。必然的に私たちが対応できる、関与するプロジェクトの数や幅は広がってきました。

新たな方向に拡張するエクスパンシブ活動の始動

そのプロジェクトの拡がりをうけて、新しい問いがうまれました。
私たちの仕事のあり方は、プロジェクト推進のサポート方法は、きちんと抽象度があがっており、汎用的なものになっているのだろうか、というものです。
また現在のコパイロツトの20人程度メンバーによる実践知のボリュームにも限界も感じるようになりました。

そこで私たちはさらなるアップデートを目指すべく、世界中の幅広い知識にアクセスすることに意識が向くようになりました。いままではプロジェクトや組織に関する方法論の情報を集めて分析するような行為が多かったのですが、もっと根源的な知識へのアプローチが必要だという考えに至りました。

このような経緯があり、次なるアップデートを目指して「プロジェクト推進に関する研究」を進めることになりました。その準備を2020年4月よりはじめており、このたびご紹介できるタイミングになりました。

私たちはこの取り組みを、フィンランドの教育学者 ユーリア・エンゲストロームの活動理論の一つである拡張的学習に由来して「エクスパンシブ」と呼称します。

エクスパンシブという呼称には、プロジェクトと活動理論との親和性に加えて、この取り組みに参画するメンバーをコパイロツト内外に拡張していきたいという意味も込めています。

エクスパンシブ活動における3つのアプローチ

エクスパンシブ活動はプロジェクト推進の研究を「理論研究」「実証研究」「コミュニティ活動」の3つの方向から推進していきます。

「理論研究」は、さまざまな学術分野の考え方を用いることで、価値の明晰性を高めることを目的にしています。プロジェクト推進が提供する価値について掘り下げます。

「実証研究」は、私たちの方法論や理論研究を実践につなぎ、価値の定量性を高めることを目的としています。学術的な考え方をもってビジネス領域にもアプローチすべく、コパイロツトの価値に対する理解を促進する言語化をおこないます。

「コミュニティ活動」は、みなさまと一緒に研究成果に対してフィードバックを行うことを目的にしています。プロジェクト推進に関する研究に対して、様々な方が参加できるプラットフォームをつくります。Project Sprint でも採用しているオープンソースのアプローチも検討します。

このブログでの活動予定

エクスパンシブ活動では、最終的にはさまざまな形でアウトプットを予定していますが、最初の取り組みとして、このブログで情報発信していきたいと思っています。

まず最初にご紹介するのは「実践理論(プラクティスセオリー)」です。
プロジェクト推進に関して、人が協働する原理を知るためにも実践理論を理解することは重要である、と私たちは考えました。それにあたって、実践理論の入門書であり、かつ著者自身もプロジェクトの研究者でもあるという理由から、『Practice Theory, Work, and Organization』*

*Davide Nicolini (2012) 『Practice Theory, Work, and Organization』Oxford University Press https://global.oup.com/ukhe/product/practice-theory-work-and-organization-9780199231591

を選定しました。各章が大体1つの理論を紹介しているので、1章ずつ概要まとめていこうと思います。

  1. Introduction
  2. Praxis and Practice Theory: A Brief Historical Overview
  3. Praxeology and the Work of Giddens and Bourdieu
  4. Practice as Tradition and Community
  5. Practice as Activity
  6. Practice as Accomplishment
  7. Practice as the House of the Social: Contemporary Developments of the Heideggerian and Wittgensteinian Traditions
  8. Discourse and Practice
  9. Bringing it All Together: a Toolkit to Study and Represent Practice at Work

毎週金曜日に、この書籍の内容を共有していければと思っています。

ご興味を持たれた方は一緒に研究しませんか

社会の変化にともない、組織のあり方、プロジェクトのあり方はかわっています。プロジェクトを進めるみなさまの考え方や動き方も大きく変わってきています。
私たちは自らに問います。
その変化にプロジェクトの推進のあり方も追従できているだろうか。過去すぎる成功体験をもとに、なんとなく手グセのようにプロジェクトを進めていないだろうか。

プロジェクトを推進するプロフェッショナルとしてご期待以上の価値をだせるように常にアップデートできているのだろうか。そう自らに常に問いかけつづけているだろうか。

そんな問いに答えるためにも、私たち自らが変化しながら新たな第一歩を踏み出すためにもプロジェクト推進の研究に取り組みます。

この活動はコパイロツトメンバーはもちろんパートナーさんとも一緒になって研究を進めています。どのようなチームで進めているのかも追ってご紹介させていただければと思います。
コミュニティ活動も行いますが、是非みなさまと一緒に研究していきたくおもっておりますので、こんな状態ですでにご興味ある方がいらっしゃいましたらお声がけいただければとおもいます。

copilot.jp

今後ともよろしくお願いします!

(執筆:定金基)

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