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COPILOTプロジェクトマネージャー2年目活動記録 〜プロジェクトを通じて得た学びとは〜

こんにちは!プロジェクトマネージャー2年目をむかえた賀川です。

2023年6月に、1年目の案件で取り組んだことやそこで学んだことなどをブログに書いていました。今回は、それから1年の間にどんな変化や気づきがあったのかを綴ろうと思います。

プロジェクトマネージャー1年目で書いたブログはこちら👇

blog.copilot.jp

プロジェクトマネージャー2年目で注力したこととは

2年目で関わった案件では、クライアントのプロジェクトの環境づくりをサポートしたり、はじめてWeb制作案件に関わったりしました。また、弊社のクラウドサービスSuperGoodMeetingsに関連する業務も担当しました。

その中でも特に注力したのが、Project Enablement配下で行っている、チームでプロジェクトを推進できる状態を目指す環境構築支援で、今回もさまざまな学びを得たり、挑戦したりすることができました。

チームでプロジェクトを推進できる状態を構築する支援とは

昨年は、ある企業さまの部署のプロジェクトを支援しました。プロジェクトリーダーの方の思いとして、今後は若手メンバーも自主性を持ってみんなでプロジェクトを推進できる状態を目指していきたい、ということからプロジェクトが始まりました。

コパイロツトが支援するにあたり、まず最初にプロジェクトメンバーの方々から下記4つのカテゴリ別で課題感を出していただきました。

  • 会議について
  • プロジェクトの進め方について
  • チームメンバーの関係性について
  • そのほかのお困りごとについて

出てきた課題感に対してメンバー全員で優先度を決め、1ヶ月ごとのあるべき姿と成果物を言語化していきました。そして、解決したい課題感に対しての施策や設定したマイルストーンを基準に、お互いがそれぞれ何をやる必要があるのかなどの期待値をすり合わせるワーク(ロールセッション)を実施しました。

危機感を感じ、試行錯誤

プロジェクトを進める中で、自分から提案し実践したものが1つあります。それはミッション、ビジョン、バリューワーク(MVVワーク)というものです。このワークを提案しようと思った背景として、プロジェクトが2ヶ月ほど経った頃、普段のミーティングの様子を見てふと、自分たちが目指している状態に残りの期間で到達できるのかという危機感を感じ始めたためです。

何があるともっとゴールに近づけるのか、自分なりに考えていると「自分ごと」というキーワードが出てきました。「自分ごと」というキーワードをもとにリサーチして出会った本が「だから僕たちは組織を変えていける ワークブック」でした。

また、並行して現在社内で実施しているアクティブ・ブック・ダイアローグ(※1)のアイデアを参考に、本に書かれているワークに一緒に取り組んでみる提案をしました。

本の中で紹介されているワークの中から、目の前の業務から少し距離をおき自己理解を深めるワークを3つ実施しました。今一度立ち止まって、自分が担当している仕事は最終的に「誰にどんな価値提供をしているのか」「その中で自分はチームメンバーとしてどんな貢献ができているのか」といった内容を、自分の言葉で語ることができる状態を目指しました。そうすることで、より各自が普段の業務やプロジェクトを自分ごととして捉える状態に一歩近づけるのではないか、と考えたためです。

最終的には、ワークを実施し宿題としてチームとしてのミッション、ビジョン、バリューのアイデアを収束させ、ミーティング最終日に共有いただきました。

(※2)アクティブ・ブック・ダイアローグ(Active Book Dialogue)とは、 1冊の本を分担し自分が担当になった部分を読み、まとめを作って内容を共有、対話を通じて本の内容の理解を深める、という読書会。

プロジェクトを通じて得た新たな気づき

「自分ごと」というキーワードに関連して、私自身の仕事に対する内発的動機も振り返ってみると、社会人1年目でいきなり内発的動機を持つことは難しかった印象です。以前、エール株式会社が発信していた記事で、「外発的動機から内発的動機のあいだはグラデーション」ということが書かれていました。これまでの自分に当てはめてみたときに、アサインされたプロジェクトに向き合う中で、グラデーションのように徐々に「自分はこういうことがしたい」「こういうことに取り組んでみたい」という捉え方に変わっていったことを思い出しました。それと同時に、プロジェクトマネージャーの立場になって、メンバーにはもっと自律的に動いて欲しい!という視点も理解できるようになりました。

プロジェクトを進める中で、プロジェクトリーダー目線では時に「メンバーにもっと自分ごととして捉えて欲しい」と感じることもあるかと思います。ただ、メンバーの中にはわざと自律的になっていないのではなく、例えば別の業務で精一杯でなかなか考える余裕がない、など何かしらの背景が重なり期待値がすり合わない状態が発生することもあるかと思います。改めて互いの期待値や、現状の業務状況などを把握したうえで認識をすり合わせていくプロセスは必要不可欠だと感じました。

だからこそ、今回自分が提案させていただいたMVVのワークは、プロジェクトの初期フェーズの段階でもっと取り組むべきだったと感じました。メンバーのみなさんが考える、業務に対する思いや今回のプロジェクトで学びたいことなどを言語化いただき、それらを汲み取ったうえで施策に落とし込めたのではないか。それができていれば、また違った流れを作れたかもしれないと思いました。この反省も踏まえ、次回取り組むプロジェクトではより心がけようと思います。

プロジェクトマネージャー2年目への意気込み

これまでプロジェクトの話をしてきましたが、社会人1年目のとき、正直自分がプロジェクトマネジメントにここまで関心を持つとは思っていませんでした。当時はプロジェクトマネージャーは大変な仕事で、自分とは縁がない職種、と捉えていました。

そんな私が、プロジェクトというものに興味を持ったのは、「チェンジマネジメント」という組織変革のプロジェクトがきっかけでした。その後、社外のプロボノに参加しながら、プロジェクトマネジメントの重要性や可能性をより強く感じるようになり、コパイロツトに入社した経緯があります。さまざまなプロジェクトに関わる中で、いずれはプロジェクトマネジメントが一般教養の一つとして職種関係なく誰でもなじみのあるものになりつつ、「プロジェクトマネージャー」という職業自体もよりポジティブに捉えられるように、自分たちができることに一つひとつ尽力していこうと思うようになりました。

そしてプロジェクトマネージャーとしてむかえた2年目の年。プロジェクトを進める中で各メンバーの自己のあり方(プロジェクトでどんなことを学びたいのか、など)の視点も蔑ろにせず探求しながら取り組んでいきたいと思うようになりました。自分ごとの話と重なりますが、自分がプロジェクト(仕事)とどんな関係を持ちたいのかで、プロジェクトとの向き合い方やプロジェクトの中での立ち振る舞いなどが大きく影響すると感じたためです。

プロジェクトマネジメントというものは、向き合い方によっては仕事だけでなく、誰でも自分の今後のキャリアやプライベートなことまで汎用することができるものだと考えています。社会人1年目でこのような視点は得ていませんでしたが、この変化の背景にはプロジェクトマネジメントというスキルはさまざまな角度の視点から学びを得ることができ、ものごとを前進させるためのヒントをもらえるものだと感じることが多くなったためです。

今や自分を語るうえで、プロジェクトマネジメントという言葉は切り離せないような存在になりました。これまでの経験を踏まえて今後どんな取り組みをするうえでも、自分も共感している、コパイロツトとして掲げている「自分自身の才能を十分に発揮し、いきいきと働く人であふれる社会の形成」につなげていきたいと思います。

執筆者 賀川 奈那実(かがわ・ななみ)
プロジェクトマネージャー
COPILOTの情報発信や社内のイベント運営サポート、さまざまな企業のプロジェクト推進の最適化支援などを行なっています。より多くの方がプロジェクトを通じて自分らしく活躍できるようサポートしていきたいと思っています。

コパイロツトは、課題整理や戦略立案から参画し、プロジェクトの推進支援をいたします。お気軽にお問い合わせください!

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