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大企業の新規事業プロジェクト推進における「つまずきポイント」とその対応策[セミナーレポート]

「〇〇億円の売上規模の新規事業を立ち上げてほしい」
「既存事業の成長が見込めない以上、新しい売上の柱となる事業を考えてほしい」

新規事業プロジェクトの多くは、会社から新任プロジェクトリーダーへの突然の指示ではじまります。

急に指名されたプロジェクトリーダーは、人もお金も何もない暗中模索の状態から、なんとかやり方を見つけ、試行錯誤しながら進めているのではないでしょうか。

コパイロツトではこうした大企業のプロジェクトリーダーと共に悩み、共に考えながら、プロジェクトマネージャーや伴走支援という立場で、新規事業の立ち上げなど多数のプロジェクトに携わってきました。

本セミナーでは、新規事業の伴走支援を行ってきた当社の多田が、実際の経験から得た「新規事業プロジェクト推進のためのポイント」を解説しました。セミナーの内容を一部抜粋してご紹介します。


▼セミナー概要
開催日時:2024年5月29日(水)13:00-14:00(オンライン)

話者 多田 知弥(ただ・ともや)
株式会社コパイロツト プロデューサー/プロジェクトマネージャー

大学卒業後、外資系コンサルティング会社にて主に製造業向けのマーケティング・営業改革・新規事業開発のプロジェクトに携わる。2011年東日本大震災後より、宮城県石巻市に移り住み、沿岸地域におけるコミュニティ再建・仕事づくりを行う社団法人設立・運営。
コパイロツト参画後は、大企業の新規事業企画、商品企画・開発、リブランディング、マーケティング、システム開発に関連したテーマと幅広い領域でプロジェクトマネジメント業務に従事。

プロジェクト実績(抜粋)
・大手日用品メーカー:新規事業 - 事業企画・開発支援
・大手住設機器メーカー:新規事業(商品)開発・空間開発・リブランディング・マーケティング / プロモーション(CM/WEB/営業ツール)支援
・大手不動産ディベロッパー:新規事業 - 事業企画

インタビュー
自分がクライアントに提供できる価値は何か? 多様なプロジェクトに参画しながら今も問い続けている

新規事業創出のためのプロジェクトで大切な2つのポイント(一部抜粋)

新規事業プロジェクトを推進していくにあたり、前提として意識していただきたいポイントが2つあります。

ポイント1:取り組むべき領域を定める
ポイント2:プロジェクトのフェーズを区切る

それぞれ具体的に見ていきましょう。

ポイント1:取り組むべき領域を定める

会社としてまず取り組むべきことについて、プロジェクトメンバーと経営レイヤーとで合意が取れていないケースがよく見受けられます。

多くの場合「市場規模●●億円の事業を立ち上げる」「新しい事業の柱を作る」など、抽象度の高いミッションからプロジェクトがはじまり、経営側の期待するゴールが明確に示されていることの方が少ないのではないかと思います。

そうした状況下ではプロジェクトを任されたリーダーが、闇雲に事業アイデアやコンセプトの検討をはじめてしまうことがありますが、余計な時間や労力がかかり、非常に遠回りすることになります。そのため、まずは「優先して検討すべき領域はどこか」「検討しなくて良い領域はどこか」という両面を考え、ゴールの方向を探ることが有効です。

👉POINT
極論、フレームワークや手法は何でもOK。手戻りが発生しやすい「アイデアをひたすら出していく」ことからではなく、「検討しない領域」を探り、「検討すべき領域」を狭めて時間を有効に使う

ポイント2:プロジェクトのフェーズを区切る

手探りになりがちな中でも、フェーズをきちんと区切ることによって、検証するポイントを明確かつシンプルにしておくことが重要です。今回は、4つのフェーズに区切った例をご紹介します。

▲B2C向けサービスをテーマにした場合の新規事業を4つのフェーズに区切った一例

いつ、どのポイントを検討するか。それをクリアにしておかないと、結果的にプロジェクト全体の動きが鈍くなってしまうことがあります。構想フェーズの段階で周囲の関係者から、その先のフェーズのことを先回りした指摘がどんどん増えていってしまう、などがよくある例です。

理想論かもしれませんが、できる限り先手を打って全体のフェーズとそれぞれで検討するポイントについて合意を得ておくことが重要だと考えます。

ただ、フェーズの分け方や検討するポイントの優先度に関しては、取り扱う事業の内容や組織のカルチャーなどによって異なるため、それぞれのプロジェクトに合わせて設定してください。

👉POINT
プロジェクトの各フェーズにおいて何を検証しようとしているのか、関係者に理解してもらい認識を揃えておく

実行フェーズにおける「つまずきポイント」とその対応策(一部抜粋)

セミナー当日は、プロジェクトの各フェーズ(構想フェーズ/企画フェーズ/実行フェーズ)においてつまずきがちなポイントと、それぞれの対応策について詳しくご紹介しました。本レポートでは「実行フェーズ」に絞ってご紹介します。

つまずきポイント1:プロジェクトリーダーが対応すべき業務領域が拡大し、一人では業務をさばけなくなる

実行フェーズで課題になることが多いのは、やはり人手不足です。特にプロジェクトリーダーは、フェーズが進むごとに対応すべき領域が広がり、求められる専門性も高まっていきます。その全容は周囲はもちろんのこと、本人も認識していないことが多々あり、本人がボトルネックと化していくケースも。

▲プロジェクトリーダーが担う/フォローする役割
▲プロジェクトリーダーを取り巻くステークホルダーの広さ


👉対応策
業務領域が広がっている構造的な理由を理解し、誰に何を託していくのかを整理する

つまずきポイント2:プロジェクトリーダーが調整や合意形成のための業務に忙殺される

業務領域が広がり、プロジェクトの関係者が増えていくに従い、プロジェクトリーダーが社内の調整や合意形成のための業務に忙殺されてしまうケースも多いでしょう。

対応策はいくつか考えられますが、まずはステークホルダーとの調整・合意形成に必要となる細かい業務を、リーダーが担わなくてもよい体制をつくっておくことをおすすめします。第三者的なポジションを設け、客観的にプロジェクトの軌道修正ができるようにしておくことが大切です。

👉対応策
第三者的なポジションを設けるなど、リーダー以外が細かい業務をフォローできる体制をつくる

事業内容や組織の状態に合わせて、プロジェクトに伴走します

本レポート内でご紹介した内容はあくまで一例であり、新規事業創出のプロジェクトを推進する手法は、事業内容や組織の状態などによって変わります。

コパイロツトでは個別の状況に応じて、プロジェクト推進のための具体的なアドバイス、ご提案、実行支援、チーム・組織の環境づくりの支援などを行っています。

プロジェクト推進に課題を感じている企業のご担当者さまは、ぜひお気軽にご相談ください。


コパイロツトでは、プロジェクトリーダー支援を中心に、方針策定、課題の発見・整理、チームビルディング、マイルストーン設計、タスクの進捗管理などプロジェクト推進全体を直接支援します。

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コパイロツトは、課題整理や戦略立案から参画し、プロジェクトの推進支援をいたします。お気軽にお問い合わせください!

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