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コパイロツトで育休が取りやすい理由を考えてみた

こんにちは、ナレッジラボチームの八木です。今年の1~2月の二か月間、育児休業を取得しました。 取得して良かったのは妻の負担軽減ができたこと。また育児の大変さが分かったこと。育休を取得した経験は今も家族のコミュニケーションに生きているなと感じています。

コパイロツトでは、子供が産まれたメンバーは2016年以降、何かしらの形、期間で育児休業を取得しています。育児休業は法律で定められた権利ですが、取得したくても状況によって取得できないケースもあるかと思います。さらには育児休業の期間、いかに業務に支障が出ないようにするのか、という観点もあります。

そこで、コパイロツトにおける育休について、改めて考えてみました。

会社と個人の方針をすり合わせる

育児休業は権利とはいえ、上述の理由もあり、周りの理解がないと取得は難しいのではないかと思います。

まず、コパイロツトでは会社方針と個人方針をすり合わせる社風があります。それは、プロジェクト推進においてモチベーションが重要なファクターだからです。

コパイロツトの会社方針と個人方針の関係性イメージ
会社方針と個人方針の関係性イメージ

案件を受注する際にも、自分のキャリアや志向を踏まえて、その案件をやりたいのか?というところが判断基準のひとつとなりますし、四半期ごとの社内面談を通じてこうした議論は必ず行われているので、対話の機会は意識的に設けられていると感じます。

各チームに聞いてみました!

実際に1ヵ月やそれ以上の期間、職場から離れるためには、業務の融通が必要です。プロジェクト・マネジメントに注力しているコパイロツトのメンバーとしては他のメンバーが、どのような工夫をしているのかは気になるところです。

コパイロツトの3つのチームのうち、まずは総務や経理などバックオフィス業務全般を担当しているアドミンチームに聞いてみました。

このチームは3名と少人数ながら現在も1名育休中のメンバーがいます。どうして育休が取れるのでしょうか?チームとして冗長性を持たせているからでしょうか?

平林:3人分の業務を2人でやる!というよりは、業務を緊急度、重要度などの基準によって分類して、リソースに照らし合わせながら本当にやるべき業務は何なのか、優先順位をつけながら進めています。

なかなかアジャイル開発に通じる発想ですね。

次に、社内で主にクライアントワークを行っているエンジンチームの奥山さんに聞いてみました。

奥山さんは、男性として先陣を切って育休を取られましたが、どうして取得できたのでしょうか。引き継ぎやすいように工夫したことなどありますか?

奥山:育休だからという訳ではなく、僕が関わっていた案件は誰でもプロジェクトの状況がわかるように、概要やスコープ、スケジュール、体制などを一元化したスプレッドシートを運用、更新していましたし、メールなどで交わされていた情報もプロジェクトに参加しているメンバー全員が追える状況を作っていました。「属人的な業務にしないようにしよう」っていう常日頃の心がけが大事かなと思っています。

単純にチーム化しているから補完し合える訳ではないということですね。

チームでの業務効率化を目指す中で、自主性や働き方の多様性が生まれ、副次的な産物として育休が取りやすい環境が生まれているということだと思います。

ナレッジラボの場合

私自身はナレッジラボチームですが、振り返ると、チームで仕事をしていたことが育児休業取得に際してプラスに働いたように思います。

共同創業者の定金曰く「1人欠けたら仕事が止まってしまうのは仕事とは呼ばない」とのことで、コパイロツトでは必ずチームを組むというルールがあります。また、ナレッジ・マネジメントと社内では呼んでいますが、仕事が属人化しないよう日頃から、情報の可視化・一元化、ノウハウの蓄積・共有、定型業務のルール化、役割の可視化などに取り組んでいます。

例えば、ファイルをローカルに保存しないことを基本として、

  • 議事録・録音の共有ドライブへの格納
  • 議題が記録されていくアジェンダシートの運用
  • ホワイトボードの画像や決定事項をスライドに貼り付けていくという定型業務
  • プロジェクト全体の見取り図やマイルストーンの明文化などの作業

等々を通じてプロジェクトの状況をキャッチアップし易いような業務を行っています。

さらに、今年からはホラクラシーの導入を通じて週次でロール=役割の一覧化と調整作業を行っているので、誰かが抜けた場合のフォローなどが何時でも可能な状況が作られてきているように感じます。

ナレッジマネジメントは時間や案件を超えてプロジェクトの質やメンバーの自律性を高めていくために生まれた取り組みです(詳細は以下ブログ記事をご参照ください)が、結果として特に引き継ぎのための資料を作る必要もなくスムーズに休業に入ることができました。

コパイロツトがナレッジマネジメントに取り組み続ける理由

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まとめ

以上、コパイロツトにおける育休のあり方をご紹介しました。

こうしてみると、プロジェクト型の仕事の進め方が、仕事以外の部分(今回でいうと育児休業)にも良い影響を与えているのだなと感じます。

できることを目指した結果、家庭とのバランスも裁量できるようになるということでしょうか。コパイロツトも注目する「プロジェクト型の組織」が広がるにつれて、働き方も家庭とのバランスの取りやすい方向にシフトしていくのかもしれません。

(執筆:八木翔太郎)

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